クレジットカード。現代の暮らしにおいて身近な決済方法の一つとして広く使われています。国内で最初に発行されたクレジットカードは1960年の丸井が発行したカードが最初と言われています。
そこから60年以上が経過し、実店舗での支払いはもちろん、オンラインショッピング、海外旅行、ETCなどさまざまな場面で使われています。 また昨今ではQRコード決済や、電子マネー、デビットカード、などさまざまなキャッシュレス決済方法が登場していますが、クレジットカード決済は現金に続く決済方法としてキャッシュレス決済の中では圧倒的な利用率を誇ります。
市場調査の株式会社シードプランニングの行った調査によると今後もキャッシュレス決済の利用率は伸び続け2025年には127兆円規模、キャッシュレス比率は40%を超えると予測しています。
今後も広がり続けるキャッシュレス決済の王者とも言えるクレジットカードについて基本的な特徴や仕組みなどをまとめていきたいと思います。
【今回のコラムをざっくりまとめると…】
この記事では、クレジットカードの仕組みとその利点について詳しく解説しています。クレジットカード決済の流れや、加盟店や決済代行会社の役割、手数料の仕組みなどが説明されています。特に、キャッシュレス化が進む中でクレジットカードが果たす重要な役割についても触れています。
クレジットカードはカード保有者の信用=クレジットによって、後払いで商品購入などの決済ができるカードです。
日頃の様々な買い物シーンで使える、便利なクレジットカードですが、カードを使用する事に慣れていないと、「借金みたいでなんとなく怖い」や、「そもそもクレジットカードって実はあんまり知らない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、しっかりと知識を持って使用すれば、非常に便利な上に日頃の様々な決済をお得にする事ができます。財布の中に現金が無くてもカード1枚で買い物ができたり、現金の持ち合わせがない時でも、クレジットカードさえあれば、わざわざ売り場から離れてATMでお金を卸す、なんていう手間もなくなり、さらにクレジットカードで決済すればポイントも貯まり、色々な商品券などに交換でき、お得にお買い物をする事ができます。
そんな便利なクレジットカードですが、いったいどのような仕組みでサービスが展開されているのでしょうか?見ていきましょう。
クレジットカード決済は基本的に
①消費者
②加盟店(決済端末の置いてある店舗)
③クレジットカード発行会社(イシュアー)
④加盟店契約会社(アクワイアラー)
の4者間で行われています。
消費者と加盟店だけでは、クレジットカード決済はできません。クレジットカードを発行する「イシュアー」と、クレジットカード加盟店の獲得と管理を担う「アクワイアラー」が間に入る事ではじめて、カード決済のシステムを利用する事ができるようになります。
大手カード会社は「イシュアー」と「アクワイアラー」の両方を担っている会社も多く、その場合は4者間でなく、3者間での取引になります。
カードには、VISA、master、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナースクラブの5社が日本では主要国際ブランドとして認知されています。国際ブランドとは、どのお店で利用できるかを示すカードです。
例えば、visaのマークがあってJCBのマークがなければ、そのお店では、visaカードのみ決済可能のお店となります。国際ブランドとあるように、カードに印刷されたマークがあるお店なら世界各国で決済できます。
クレジットカードは、国際ブランドだけでは使用できません。クレジットカードを“発行する”会社が必要になり、 そのクレジットカードを発行する会社を「イシュア」といいます。
クレジットカード会員に、利用明細を送るのがイシュアになります。
例えば・・・ MUFG VISAカードであれば、MUFGカードが、 ルミネMasterカードなら、ルミネカードがイシュアになります。
イシュアの確認は、カード裏面左下の会社名で確認する事ができます。
アクワイアラーは、店舗がクレジットカードを導入するのに重要な役割を持っています。
日本語でアクワイアラーは、加盟店契約会社のことです。加盟店から売り上げデータを受け取り、売り上げ金の立て替え払いや手数料の徴収業務を行っています。
加盟店と契約しサービスの提供行っており、消費者から、カード利用料金をイシュアが回収したあと、イシュアがアクワイアラーに支払いを行い、そのあと加盟店に入金されます。
クレジットカード関連のお金の流れ ・消費者 → イシュア → アクワイアラー → 店舗(加盟店) この取引の間にそれぞれ手数料分が各社に分配されている。
※店舗が受け取る金額は、消費者の支払った元の金額からシステム手数料を抜いた金額
便利なクレジットカードの機能について触れたいと思います。クレジットカードの本来の機能は「後払い」機能ですが、この他にも、様々な機能があります。 具体的には、
などが挙げられます。
特にクレジットカードの機能の中で便利なものについてご紹介します。
クレジットカードの本質的な機能で、利用代金の後払いができるというものです。 通常、日本では、カードの利用代金は金融機関の口座からの自動引落しになっていますが、欧米では請求書に基づいて小切手を送付して支払います。
キャッシュレス機能とは、現金の代わりに利用代金の支払い(決済)を行なう機能です。通常、加盟店でカードを提示し、(機械での事務処理の後)本人であることを証明するために伝票にサインをしますが、インターネットのネットショップ、百貨店・スーパー等の食品売り場、コンビニ、高速道路など、代金決済のスピードが要求され、かつ換金制の低い商品・サービスを利用する場合は、「サインレスシステム」を導入しているところも多いです。(サインの代わりに暗証番号を入力するシステムもあり) なお、クレジットカードは、海外でもそのまま使え、また自動的にレート換算されるので、キャッシュレスの「国際通貨」機能もあるということになります。
クレジットカードの一番のメリットは、「多額の現金の持ち歩きが不要」だということではないでしょうか?特に治安の悪い国や地域では、現金の持ち歩きは非常に危険です。
キャッシングサービスとは、クレジットカードの機能の一つ(小口の即時融資)で、クレジットカードでお金を借りることができる(自動的に融資が受けられる)ものです。これは、利用限度額が数十万円が一般的であり、大抵はカード会社や提携銀行のATMなどを利用してお金を借ります。 また、返済は、通常のカードの場合、翌決済日一括払いになります。なお、カード会社では、カード会員に対して「カードローン」というものも用意しており、これはキャッシングサービスとは別に、カード会社が会員向けに行っている融資制度で、キャッシングよりも大きな資金が借りられます。(カードローンを希望する会員に対して、個別に審査をした上で、カードローンの利用枠を設定し、通常、専用のカードが発行される)。
IDとは、”Identification”の略で、「身分証明」のことをいいます。これは、クレジットカードの場合、支払いが可能な人物であることの証明になるため、海外の有名ホテルに泊まったり、レンタカーを借りたりする際には必須となります。
なお、パスポートにもID機能はありますが、これは「本人である」ことを証明する(発行した国が保障する)もので、「支払いができる」ということとは無関係です。
カード会社独自の割引や優待、各種保険、ラウンジサービスなど、様々なものがあります。
クレジットカードの引き落としの仕組みや支払いまでの流れをみていきましょう。 まずは、クレジットカードの引き落としについて見ていきましょう。
店舗やオンラインショップなどでクレジット決済をした時点では、口座から引き落としはされずに、 クレジットカード会社が代金を立て替えている状態になります。
その後クレジットカード会社は毎月決められた日にクレジットカードの利用期間に立て替えた金額をまとめて計算し、利用者に請求しています。 つまり、クレジットカードを利用した日と、引き落としのタイミングには時間差があります。
クレジットカードの後払いというのはここからきているんですね。 クレジットカードの引き落としの際は、口座残高が不足することのないように確認しておくことが大切です。
クレジットカードの支払い日までに口座残高が不足していて支払いが間に合わなかった場合は、基本的に支払いが済むまでクレジットカードを利用できなくなります。
さらに、遅延損害金が発生し、利用料金と併せて請求されるケースもあります。 また、支払い日に引き落としができなかった利用者には、クレジットカード会社から督促状や電話連絡が来るのでその指示に従って支払いをすることとなります。
即時ブラックリストに登録ということはありませんが、クレジットカード会社側の記録(クレジットヒストリー)には支払い遅延のデータが残ってしまいます。
加盟店はクレジットカード決済を導入することで手数料を支払う必要が出てきますが下記のようなメリットが期待できます。
逆にお店で買い物をする消費者側においては下記のようなメリットがあります。
クレジットカードは多く買い物をしてしまいそうで怖い、きっちり管理できるか不安などの理由で利用しない方も一定数いらっしゃいます。
しかし本投稿でまとめたようなポイントを知っておくことで安心して利用することができます。 前項でも記載している通り、昨今では利用金額に応じたポイントが貯まることはもちろん、オンラインショッピングのポイント◯倍セールなどのタイミングをうまく使うことで何倍もお得に買い物をすることもできます。
またオンラインショッピングにおいて代引きや銀行振り込みと比べて手数料が決済や送金の手数料がかからないためその分だけ考えてもお得なので使わないのは非常にもったいないです。 今後、キャッシュレス決済はさらに広く利用されていくことが予想されます。これまで利用を躊躇方も将来の利便性を考えて検討してみるのも良いかもしれませんね。
参考:株式会社シードプランニング 2025年までのキャッシュレス決済額を予測
http://www.seedplanning.co.jp/press/2019/2019120202.html
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