今回お話をお伺いしたのは、岡山県初の韓国料理冷凍ミールキット販売をされている韓食市場パンモゴンナ様。
日本ではなかなか味わえないような本格韓国料理がラインナップされ、地元の方々から、人気を博し、3店舗運営されております。
役員の洪様には販売店舗にセルフレジと自動釣銭機を導入いただいた背景や、導入後の活用方法について詳しくお話をお伺いしました。
韓食市場パンモゴンナ

韓食市場パンモゴンナは、代表の井上様と役員の洪様のお二人で始められたそうです。役員の洪様には、開業のきっかけや省人化店舗で始めた経緯についてお話をお伺いしました。
「元々、代表の井上とは別の事業を2人で経営しておりまして、何か新しいことにも挑戦しようという話になり、なるべく業務量や人件費をかけずにできないかと考えた末に、今のパンモゴンナが誕生しました。」
さまざまな冷凍食品が市場に出回っている中で、なぜ韓国料理の冷凍ミールキットを選択されたのでしょうか。
「全国で冷凍餃子を筆頭に冷凍食品の販売所が増えている中で、他には無いようなユニークなブランドでありたいと考えていたんです。そこで在日韓国人である私だからこそ、こだわりをもって出せるものは何かと悩んだ末に、韓国食品に辿り着きました。実際にいくつか韓国食品を食べ比べして、現在販売している冷凍ミールキットが美味しかったので、取り扱うことを決めました。」
「パンモゴンナでは、メジャーな韓国料理を始めとして、本場韓国でしか売っていないような珍しい食品もラインナップしています。実際に他に販売している店舗はあるか検索して調べたことがありましたが、ウチでしか取り扱っていない商品もありましたね。」
多くのこだわりの中から韓国料理の販売を始められた洪様には、パンモゴンナという名前に込められた想いについても語っていただきました。
「パンモゴンナは韓国語で『ご飯食べたか?』という意味でして、韓国では誰かと会った時に挨拶よりも先に交わされるくらい日常的に発する言葉なんです。実際、韓国の知人にご飯をご馳走になると、食卓にたくさん料理が出されます。さらに、残さず食べると、足りなかったのかと追加の料理が出てくるくらいです。お腹いっぱいご飯食べていることが韓国人にとって、とても大切なことになっていて、店名パンモゴンナには、ご来店いただいたお客様にお腹いっぱい、そして心も満足していただきたいという想いを込めました。」

省人化店舗の運営のために必要不可欠なセルフレジの選択

省人化店舗において、会計システムは重要な役割を担うかと思いますが、どのように検討されたのでしょうか。
「省人化の形で運営していきたい気持ちが強かったので、セルフレジの導入は必要不可欠でしたね。スタッフがいない分、お客様だけでも簡単にお会計を済ませていただく必要があるので、特に操作のしやすさを重視していました。」
「実際5社のセルフレジについて商品スキャンから支払いまでの流れを見せていただきました。CASHIERさんのセルフレジが一番タッチパネルの操作がシンプルでわかりやすく、誰でも簡単に操作できると思い、導入を決めました。」
1店舗目からセルフレジの導入で人件費などのランニングコストを削減し、運営を効率化されているパンモゴンナ様。2店舗目を出店された際にも初期費用を抑えるために工夫をされたそうです。
「2店舗目ではコンテナハウスを販売所にしたり、内装の業者を見直したり、補助金を活用したりして開業コストを抑えました。また補助金について、1店舗目は新規開業ということもあり補助金を使うことができなかったのですが、2店舗目を出店する際にはIT導入補助金の申請をしました。初期費用を抑えることができるため、活用して良かったです。」
国や地方自治体は、飲食、小売、サービス業など、幅広い業種の中小企業向けに、業務効率化やDX推進を支援する様々な補助金・助成金を用意しています。「自社は補助金の対象外だろう」と諦めてしまう前に、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
この事例で導入されている
機器

これ一台でセルフ会計を実現
狙い通りのセルフレジの活躍

「セルフレジの使い方としては、お客様は商品を冷凍ショーケースの中から取り出し、セルフレジでスキャンします。画面に表示される合計金額を確認し、支払い方法を選択して、決済をします。」
「基本的にどのお客様もスムーズにセルフレジでお会計をされていますね。そのおかげで、私たちは定期的な清掃や在庫の補充にリソースを充てられているので助かっています。」
セルフレジの導入でレジ業務が自動化されると、スタッフは会計に費やしていた時間を他の重要な業務に充てられます。限られた人的リソースを最大限に活用し、店舗全体の生産性と質を高めることが可能になります。
在庫を最適化する独自のデータ活用術

3店舗運営されていると在庫管理が大変かと思われますが、パンモゴンナ様はどのように在庫を管理しているのか、その方法をお伺いしました。
「管理画面で売上データを見ながら、独自で作成したスプレッドシートで在庫チェックができるようにしています。CASHIERさんのシステムからスプレッドシートに売上データを入力すれば在庫を把握、管理できる仕組みを作っています。」
「発注のタイミングもスプレッドシートで確認していて、単なる補充という目的だけでなく、売れ筋商品やこれから打ち出していきたい商品を少し多く発注したり、季節ものの商品を前もって発注したりと、戦略を立てて発注しています。」
パンモゴンナ様は、CASHIERから出力されるデータを活用し、自社に最適な形にカスタマイズすることで、日々の在庫状況を正確に把握し、効率的な店舗運営に繋げていただいています。

オリジナルのクーポン発行と効果的な販促戦略

パンモゴンナ様は、CASHIERが提供するデータ管理機能を活用して、販促戦略に活用されているようです。その独自の活用術について詳しくお話を伺いました。
「管理画面の商品リストにクーポンにしたい商品を追加し、値引き後の金額を登録して、そのバーコードを出力します。そのバーコードを画像編集ソフトに入れて、オリジナルのクーポン券を作成しています。それらを、お客様や取引業者様などに画像で送って使っていただいています。」
さらに、クーポンを発行する利点について詳しくお話を伺いました。
「この方法の最大の利点は、クーポンの利用状況を詳細に把握できる点です。例えば、お客様にクーポンを送る際には、『〇〇様専用』とタイトルをつけるんです。そうすると、その方がクーポンを使った時に確認できるので、利用後にはそのクーポンをシステムから削除することができます。」
さらにパンモゴンナ様は、クーポンの利用状況がデータで分かることを活かし、キャンペーン施策に繋げたそうです。
「クリスマスクーポンを発行し、InstagramやLINEでお客様へ配信するというキャンペーン施策をしました。発行したクーポンの反響は管理画面上で確認できるため、次の施策に活かすことができています。また、クーポンは在庫を効率的に捌くための販促ツールとしても活躍しています。」
省人化販売という挑戦の第一歩

「やはり時代がこれだけ変わってくる中で、色々なことにチャレンジできるチャンスは増えていると思うんです。僕らもこの形で店舗を出したのは、パンモゴンナが初めてで、今も独自で試行錯誤をし続けています。世の中やってみないと分からないことばかりなので、色々なことチャレンジしてもらえたら嬉しいですね。」
「フランチャイズ化したいというよりも、まずは仲間を増やしたい気持ちがあります。テナント型、コンテナ型、自販機型と、色々な業態で出していくことで、これから省人化店舗を始めたいと考えている方に、どれがいいか提案できるようにしていきたいんです。省人化店舗の形態は、大金を用意して始めるビジネスではなく、空きスペースを活用して隙間時間で始められるものなので、何か挑戦したい人にとってすごく良いビジネスだと思います。」
「私の周りでも、知り合いが冷凍餃子販売所の居抜き物件や空き物件を利用して開業し、目の前のチャンスを逃さずに挑戦しています。そのような相談を受けた際には、『1から全部教えるからやってみて!』と背中を押しています。」
韓食市場パンモゴンナ様は、挑戦を続けることで韓国料理冷凍ミールキットの省人化販売という分野で確かな存在感を放っています。さらに、現在4店舗目を出店準備中ということで、順調に規模を拡大しています。CASHIERは、これからもパンモゴンナ様の挑戦を後押しできるよう、サポートを続けてまいります。