「業務用冷蔵庫は何が正解?」開業前に知りたい費用比較と失敗しない選び方 店舗運営

「業務用冷蔵庫は何が正解?」開業前に知りたい費用比較と失敗しない選び方

「飲食店を開きたいけれど、業務用冷蔵庫って何をどう選べばいいの?」

そんな疑問や不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。家庭用との違いが分からず、種類やサイズ、新品か中古か、さらにはレンタルという選択肢まで出てくると、調べれば調べるほど迷ってしまうのが実情です。

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【今回のコラムをざっくりまとめると…】

本記事では、業務用冷蔵庫の基本から、店舗に合った選び方、導入方法の違い(購入・中古・レンタル)までわかりやすく解説。さらに、開業者の実例や失敗しないためのチェックポイントもご紹介します。

目次
1 業務用冷蔵庫って必要?その悩み、よく分かります 1.1 家庭用と業務用、なにが違うの? 1.2 「高そう」「大きそう」という誤解 2 業務用冷蔵庫の種類と選び方 2.1 業態や厨房スペースに応じた冷蔵庫の使い分け 3 新品・中古・レンタル、結局どれが正解? 3.1 3つの導入パターンを比較してみた 3.2 予算を抑えたいカフェ開業者の例 3.3 導入を検討している方へ。おすすめの取扱業者 4 後悔しないために。導入前にチェックすべきポイント 4.1 メンテナンス体制と保証の有無を確認しよう 4.2 「迷ったら相談」が冷蔵庫選びの近道です 5 まとめ

業務用冷蔵庫って必要?その悩み、よく分かります

家庭用と業務用、なにが違うの?

「業務用冷蔵庫」と聞くと、「大きくて高そう」「家庭用で代用できるのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、業務用は飲食店や小売店舗などでの使用を前提に設計されており、冷却力・耐久性・収納効率の面で大きく異なります。

例えば、頻繁なドア開閉や大量の食材の出し入れがある現場でも、安定した温度管理ができるようになっています。これは家庭用にはない、業務専用のタフさが求められているからです。

また、業務用はあらかじめ一度に多くの食材を冷やすことを想定しており、コンプレッサー(冷媒を圧縮し冷蔵庫内を冷やすための部品)のパワーや放熱設計も大きく異なります。これにより、仕込み量が多い飲食店や仕入れ頻度が少ない店舗でも食材の安全性を保つことができるという安心感があります。さらに、業務用冷蔵庫は衛生面にも配慮された構造になっており、掃除のしやすさや庫内の清潔さを維持することにも優れています。

「高そう」「大きそう」という誤解

確かに家庭用と比べれば、業務用冷蔵庫は一台あたりの価格が高めに見えます。しかし、それは長時間運転やハードな使い方に耐える性能・耐久性を前提に作られているからです。また、最近では省スペース対応のコンパクトモデルや、スタイリッシュなデザインのモデルも新たに登場しており、厨房スペースが狭い店舗やカフェでも導入しやすくなっています。

加えて、エネルギー効率に優れたモデルも多く、初期費用は高くても長期的には電気代が抑えられるケースもあります。さらに、厨房機器としての信頼性が高いため、日々の業務を行う上でのトラブルリスクが下がり、結果的に人件費や廃棄コストの削減にもつながるげることができます。

業務用冷蔵庫の種類と選び方

業態や厨房スペースに応じた冷蔵庫の使い分け

業務用冷蔵庫を選ぶ際は、まず店舗の業態や厨房のスペースを把握して適切なタイプを選ぶことが大切です。以下に代表的なモデルをまとめました。

  • 縦型冷蔵庫:高さを活かした収納力が特徴で、ドアも大きく、棚の数が多いため食材を種類ごとに整理しやすい。広めの厨房や、仕込み量の多い業態(定食屋・レストランなど)に最適。ピーク時の出し入れにも対応しやすく、両開きやスライドドア型など利便性の高いモデルも増えています。
  • 横型冷蔵庫(コールドテーブル):作業台としても使える設計で、調理スペースと冷蔵機能を一体化した効率重視のモデル。厨房スペースが限られているカフェ・バー・テイクアウト専門店などに向いており、素早い調理が求められる業態で特に活躍します。
  • 冷凍・冷蔵一体型モデル:1台に冷凍庫と冷蔵庫の機能を備えたタイプで、仕入れ頻度が少ない小規模店舗や、スペースに余裕がない業態(デザート専門店・テイクアウト弁当店など)に有効。電力と設置スペースの削減にもつながります。

加えて、以下のようなポイントも選定時にチェックしておきましょう:

  • 営業時間と出し入れ頻度:ピーク時に頻繁に扉を開け閉めするなら、温度変化を抑える高断熱ドアや左右両開きモデルが便利。
  • スタッフ人数と動線:少人数で運営する店舗では、動線を妨げない設置位置や、冷蔵庫の開閉しやすさ、棚の配置が重要です。
  • レイアウトシミュレーション:厨房の設計段階から冷蔵庫のサイズと設置場所をシミュレーションし、無理のない導線を確保することが、日々の作業効率に直結します。

それぞれの冷蔵庫には容量や温度帯の設定範囲にも違いがあり、食材の種類によって向き・不向きがあります。例えば、生鮮食品を扱うなら温度管理にシビアなタイプが、冷凍デザートを扱うなら急速冷凍機能付きのモデルが望ましいことも。用途を明確にしてから選ぶことで、無駄な設備投資を防げます。

新品・中古・レンタル、結局どれが正解?

3つの導入パターンを比較してみた

店舗の状況や業態、準備資金や初期投資の考え方によって最適な方法は変わります。初めての開業で資金に余裕がない場合は、レンタルでスタートし、経営が安定してから買い替えるという選択肢もあります。

また、中古購入を選ぶ場合には「メーカー保証があるか」「整備・点検済みか」「搬入設置費用は別か」といった条件を事前に確認しておくと安心です。最近では、保証付きの再生品(リファービッシュ品)など、品質が担保された中古も増えています。無理に新品にこだわるよりも、信頼できる業者から適切な条件で導入することが重要です。

予算を抑えたいカフェ開業者の例

小規模カフェでは、最初は中古の縦型冷蔵庫を検討していました。しかし、業者に相談したところ「月額レンタル+修理保証付き」のプランを紹介され、結果的に安心感とコストのバランスを取ることができました。初期費用を抑えつつ、故障時のリスクも低く済むこの選択は、同じような立場の方にとって有力な選択肢になり得ます。

さらに、設置後も定期点検のサービスを受けられたことで、設備トラブルによる営業停止の不安を抱えることなく、安心して運営を続けられています。レンタルプランは柔軟に機種変更できる点も魅力で、季節ごとのメニュー変更や事業拡張にも対応しやすい選択肢です。

導入を検討している方へ。おすすめの取扱業者

どの導入方法を選ぶか迷ったときは、信頼できる業者に相談するのが近道です。以下はそれぞれのタイプごとに実績のある企業の一例です。

【新品を検討したい方へ】

  • ホシザキ:国内大手メーカーで、業務用冷蔵庫の性能・耐久性に定評あり。保証体制も充実しています。
  • タニコー:飲食業界での導入実績が豊富。厨房全体の相談も可能です。

【中古でコストを抑えたい方へ】

  • 厨房家:オンラインで商品状態や保証条件を細かく確認可能。全国対応。
  • テンポスバスターズ:実店舗で現物確認もでき、初心者でも安心の保証付き商品も多数。

【レンタルで初期費用を抑えたい方へ】

  • ダスキンレントオール:短期・長期の柔軟なプランがあり、修理対応も万全。
  • 厨房ベース:月額制で冷蔵庫をレンタルできる新サービス。定期点検・機種変更にも対応。

それぞれ特徴が異なるため、自分の業態や事業計画に合わせて比較・検討するのがおすすめです。

後悔しないために。導入前にチェックすべきポイント

メンテナンス体制と保証の有無を確認しよう

冷蔵庫が故障した場合、その日から営業に大きな支障が出ます。だからこそ、導入前に「どこが修理対応してくれるのか」「保証期間はどのくらいか」「メンテナンス契約は可能か」など、サポート体制を確認しておくことが極めて重要です。特に中古やレンタルの場合は、契約条件の中にトラブル時の対応が含まれているかをしっかり確認しましょう。

また、24時間対応のサポート体制があるかどうかも要チェックポイントです。万が一のトラブル時に迅速な対応が得られるかで、営業への影響は大きく変わります。信頼できる業者であれば、トラブル防止のための点検サービスや、代替機の一時提供といった体制も整っていることが多いため、契約前に確認をしておくと安心です。

「迷ったら相談」が冷蔵庫選びの近道です

業務用冷蔵庫は、決して安価な買い物ではありません。だからこそ、分からないことを一人で抱え込まずに、厨房機器の専門業者や販売店、レンタル業者などへ早めに相談することをおすすめします。実際の店舗規模や予算に応じた最適な提案を受けられるだけでなく、搬入・設置・アフターサポートまでトータルで対応してくれるケースがほとんどです。相談することで、「こんな方法があったのか」と思える有益な情報に出会えることも少なくありません。

特に開業準備中は、考えるべきことが山ほどあります。設備選びに時間をかけすぎて他の準備が遅れるケースもよくあります。そんな時こそ、専門家の視点を借りることで、最短ルートで最適な選択ができるようになります。不安を抱えたまま進めるよりも、早めの相談が結果として失敗を防ぐ近道になります。

まとめ

ここまで紹介してきたように、業務用冷蔵庫の選定には、「店舗の規模・業態」「厨房スペース」「提供スタイル」など複数の要素を総合的に判断することが大切です。タイプ別の特性や導入方法の違いを知っておくだけでも、無駄な出費や後悔のない設備選びができるはずです。

まずは、自分の店舗がどのタイプに適しているのかを整理してみましょう。「縦型?横型?どちらが使いやすい?」「購入・レンタルのどちらが自分に向いている?」など、少しでも迷いがあれば、厨房機器の専門業者へ相談し、プロの視点を借りることが、スムーズな開業への近道です。

そして、店舗を運営するうえでもう一つ欠かせないのが、POSレジや会計システムの準備です。

CASHIERでは、飲食店や小売店の運営を支えるPOSレジシステムや周辺機器をはじめ、電子チケットやイベント管理システムなども幅広くご用意しています。

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記事の投稿者PROFILE

CASHIER カスタマーサクセス

藤原 貴雄

2014年11月入社。前職はインテリア販売を経験し、接客/営業のスキルを磨く。
前職で培ったスキルをベースにPOSレンタルの営業や各地方の物販運営業務などを経験。
2021年CASHIER事業としてチーム変更し、
現在はカスタマーサクセスのリーダーとしてチームを纏める役割を担っている。

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