パソコンPOSレジは、パソコンにPOSレジソフトをインストールし、バーコードスキャナーやレシートプリンターなどを連携させて使用するレジのことです。
比較的安価に導入できる点がメリットですが、
「どのパソコンPOSレジソフトを選べばいいかわからない」
「パソコンPOSレジのメリット・デメリットを知っておきたい」
といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、パソコンPOSレジソフトの人気おすすめ製品を7選ご紹介し、導入メリット・デメリットを解説します。POSレジの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【今回のコラムをざっくりまとめると…】
パソコンPOSレジソフトは、既存のパソコンに導入できるため、導入の初期コストを抑えつつ、高い操作性と豊富な機能を備えています。しかし、選択肢が多くどれを選ぶべきか迷う店舗運営者も多いでしょう。本記事では、特に人気の高いおすすめのパソコンPOSレジソフトを7種類紹介し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。導入時のコスト抑制方法やセキュリティ対策など、POSレジソフトを導入する際の参考にしてください。
パソコンPOSレジソフトを導入するメリットは以下の3つです。
パソコンPOSレジは、既存のパソコンにソフトをインストールするため、新たに専用のハードウェアを購入する必要がありません。
新しくパソコンを購入する場合でも、専用のレジ端末を購入するよりも費用を抑えられます。
パソコンPOSレジソフトは、パソコンの操作性を活かして設計されているため、使い方で困ることが少ないでしょう。
また、Excelなどの複数のアプリケーションを同時に使用できる高い操作性もメリットです。
在庫管理や顧客管理など細かな機能に対応できます。
これらの機能はタブレットPOSレジでも利用可能ですが、より詳細な分析や管理は、パソコンPOSレジソフトの方が得意です。
パソコンPOSレジソフトを導入するメリットは多いですが、以下のようなデメリットも考慮しなければなりません。
有料のPOSソフトウェアやクラウドサービスを利用する場合、月額・年額などのランニングコストがかかることがあります。
また、ソフトウェアの保守契約を結んでいれば、その費用負担が継続的に発生します。
その他にもパソコンのOSアップデートや周辺機器の定期メンテナンスが必要となる場合があり、これらにかかる作業時間や費用が発生します。
パソコンPOSレジはインターネット接続を利用するため、ウイルスやマルウェアに感染するリスクがあります。
ウイルスに感染すると、業務データが流出したり、システムダウンしたりするなど、業務に大きな支障をきたします。
そのため、パソコンPOSレジを導入する際は、セキュリティ対策で信頼できるメーカーを選びましょう。
ここでは、数あるパソコンPOSレジソフトの中でも、人気おすすめ製品を7選ご紹介します。
「どのソフトを導入すればいいかわからない」という方は、製品選びの参考にしてください。
【おすすめポイント】
BCPOSは、発売から18年で100業種以上、14,000セット以上の導入実績がある人気のPOSレジです。
販売・売上管理機能はもちろん、仕入や在庫管理、顧客管理、ポイント発行などの機能を備えています。
幅広い業種に応じた機能を備えているのが特徴です。
BCPOSは自動釣銭機と連携ができるため、パソコンPOSレジでは数少ないセルフレジに対応しています。
【製品情報】
■費用:224,000円~
■主な機能:商品管理、在庫管理、販売管理、顧客管理、免税販売、ポイント管理、販売保留など
■対応OS:Windows
■保守・サポート体制:無料電話サポート(平日10:00~18:00)
【おすすめポイント】
PC-POS MATEは、POSレジ機能や在庫管理の基本機能のほかに、クーポン発行、免税販売、自動値割引など店舗業務に必要な機能を網羅しているPOSレジです。
これまで180社20,000セット以上の導入実績があるため、安心して利用できます。
また、タブレットPOSにも対応しており、柔軟な運用が可能です。
ユニバーサルデザインを採用しているため、使いやすさを重視したインターフェースで誤操作を防ぎます。
【製品情報】
■費用:198,000円~(本体のみ)
■主な機能:POSレジ機能、顧客管理機能、店舗管理、在庫管理、免税販売、クーポン発行、自動値割引、承り登録、前受金管理
■対応OS:Windows
■保守・サポート体制:365日(8:30~21:00)対応可能なヘルプデスク
【おすすめポイント】
販売管理H200は、業種に必要な機能を選んで購入できるため、無駄を省いた低コストの導入ができるパソコンPOSレジです。
買い切り型のシステムなので、月額費用もかかりません。
販売管理H200は、初心者の方でも簡単に操作できる設計になっています。
入力画面のデザインは伝票のままなので、誰でも直感的な入力が可能です。
また、詳細設定で高度な機能を実現し、複雑な処理にも対応できます。
【製品情報】
■費用:POSレジ4機能セット(売上、仕入、在庫、POSレジ)115,500円(※別途パソコン本体代)
■主な機能:売上、仕入、在庫管理、POSレジ機能、ポイント機能
■対応OS:Windows
■保守・サポート体制:メール、電話
【おすすめポイント】
WeBeeはパソコンを使用したPOSと、それを束ねるサーバーによる高性能なハイブリッド型Web-POSシステムです。
オフラインでも運用できるため、万が一ネット環境が遮断された場合でも安心して利用できます。
また、画面タッチによる売上登録ができ、最大16000商品まで登録可能です。
バーコードを使用しないスポーツショップや雑貨、ペットショップ、カフェなどさまざまな業種に対応しています。
【製品情報】
■費用:要お問い合わせ
■主な機能:基本的なレジ機能、商品管理、商品管理システムとの連携など
■対応OS:Windows
■保守・サポート体制:365日サポート
おすすめポイント
PC POSは、オープンソースPOSなので無料で使用できるPOSシステムです。
基本のレジ機能を搭載し、売上分析や顧客管理なども備えています。
また、現在使っている顧客管理システムや基幹システム、決済システムとの連携にも対応可能です。
独自のクーポンや会員カードに対応しており、リピーターの獲得にも役立ちます。
さらに、iPadやiPhoneなどのiOS端末を使用できる点も魅力です。
【製品情報】
■費用:要お問い合わせ
■主な機能:レジ機能、売上分析、顧客管理、複数店舗管理、ECサイト連携、外部システム連携
■対応OS:Windows、iOS
■保守・サポート体制:要お問い合わせ
【おすすめポイント】
ヤンファイブ.コムが提供するレジスターは、Windowsで動作する無料のPOSレジソフトです。
基本のレジ機能やバーコード・レシート対応、ポイントカード対応など、他社が有料で提供している機能を無料で使用できます。
また、商品登録を無制限で行えるのが特徴です。
軽減税率にも対応しており、消費税率の変更にもスムーズに対応できます。
【製品情報】
■費用:基本無料
■主な機能:商品CSV一括追加、商品登録数無制限、売上実績の表示、ポイントカード、アルバイト給与計算など
■対応OS:Windows
■保守・サポート体制:24時間リモート対応
おすすめポイント
FOODレジは、POS販売20年以上の歴史があるジェットシステムが開発したPC-POSシステムです。
最大の特徴は、飲食店の業務効率化を実現できる機能を搭載している点です。
オーダーエントリーシステムやQRコードオーダー、ハンディ注文、セルフレジ連携などを搭載しています。
また、遠隔サポートを提供しており、スマホやPCからいつでもトラブル対応や操作説明の相談ができるのも魅力です。
【製品情報】
■費用:要お問い合わせ
■主な機能:オーダーエントリーシステム、レジ決済ソフト、売上分析ソフトウェア、帳票出力
■対応OS:Windows
■保守・サポート体制:電話サポート(平日9時~12時、13時~18時)、リモートサポート
POSレジには、大きく分けて以下の3種類があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
パソコンにPOSシステムをインストールして使用するPOSレジです。
すでにあるパソコンをPOSレジとして活用できるため、新たに専用のレジ端末を購入する必要がありません。
比較的、低価格で導入できる点が魅力です。
ただし、パソコン経由でウイルスに感染するリスクがあるため、セキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。
ターミナル型POSレジは、POS専用に作られており、専用のレジと自動釣銭機、POSシステムが一体となっている製品です。
POSレジの中で最も広く普及しているタイプが、ターミナル型POSレジです。
POSレジ専用に作られているため、高機能な製品が多く、小規模〜大規模店舗と幅広い店舗で導入されています。
ただし高機能な分、初期費用や導入費用が高額になってしまう点がデメリットです。
タブレット端末にアプリケーションをインストールして使用するPOSシステムです。
直感的なタッチ操作、軽量かつコンパクト、低価格という特長から、近年多くの店舗で導入が進んでいます。
ただし、タブレット代や周辺機器には別途費用がかかり、安定したインターネット環境の構築が必要な点はデメリットです。
POSレジには、以下の機能が備わっています。
POSレジの導入費用を抑える方法としておすすめなのが、「補助金・助成金」の活用です。
ここでは、POSレジの導入時に使える補助金・助成金を解説します。
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が業務効率化や生産性向上を目的としてITツールを導入する際に、導入費用の一部を補助する制度です。
IT導入補助金の申請が通れば、POSレジ導入にかかる費用を抑えられます。
ただし、補助金の対象となるのは、一部のITツールだけです。
一部のメーカーや販売代理店では申請サポートを行っている場合もあるので、導入前に確認しておきましょう。
出典:IT導入補助金
業務改善助成金は、中小企業や小規模事業者が生産性向上を目的とした設備投資や人材育成を行い、賃金を一定額以上引き上げた場合、その費用の一部を国が助成する制度です。
POSレジを導入した結果、生産性が向上し、賃金引き上げにつながったと認められれば助成対象となります。
出典:業務改善助成金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路拡大や生産性向上を目的とした取り組みに対し、その経費の一部を国が補助する制度です。
補助金の対象となるPOSレジは決まっていませんが、生産性向上につながると認められる必要があります。
補助率は原則として経費総額の2/3で、上限額は通常枠で50万円、特別枠で最大200万円です。
出典:小規模事業者持続化補助金
パソコンPOSレジは、既存のパソコンを活用できるため導入コストを抑えやすく、在庫管理や売上分析など多機能な点が魅力です。
一方で、セキュリティ対策や運用コストの負担、システムメンテナンスの必要性が課題となる場合もあります。
こうした点を考慮すると、「CASHIER(キャッシャー)」は、コストパフォーマンスの高さと操作性の良さを兼ね備えた選択肢として特におすすめです。
導入を検討している方は、業務の効率化とセキュリティ対策を両立できるキャッシャーの活用をぜひご検討ください。