市場の環境が目まぐるしく変化する社会において、企業として生き残っていくためには、新規事業の立ち上げが選択肢の一つとなっています。しかし、新規事業の立ち上げに積極的に取り組んでいる企業は全体の内の約半数、そのうち安定して軌道に乗せられる企業は約1割程度と、新規事業を立ち上げることも、成功させることも、難しいのが現実です。
今回は新規事業の立ち上げが重要な理由と、立ち上げのプロセス、成功に近づけるためのポイントを紹介します。
新規事業を立ち上げることは、「新しい収益源の確保」や「長期的な目線でのリスクヘッジ」「新たなニーズの開拓」などのさまざまなメリットがあります。
自社の強みを生かしつつ、自社にはなかった価値を新たに生み出すことを考えると、現代の市場を生き抜くうえで、新規事業を立ち上げることはとても重要なことです。
現代はかつてないほどに市場や環境の変化が早い時代です。
変化の激しい市場に対応するために、新規事業の立ち上げは欠かせないことと言えます。
初期投資を必要とする新規事業の立ち上げは、短期的な目線で見ればリスキーに見えるかもしれませんが、新規事業を立ち上げることで、市場やニーズの変化に対応でき、より強い会社に育つことが期待できます。そのため、淘汰されずに時代や環境に適応するための取り組みは、長期的な目線で見ればリスクヘッジとなります。
新規事業を立ち上げることは、経営者の目線を持った優秀な人材を育てることにもつながります。
新たな事業の取り組みをゼロからスタートさせるため、主体性を持って取り組む姿勢や、自発的な発想、失敗からも学べる機会をつくることができます。
新規事業の立ち上げに挑むことで優秀な人材育成も、より高い効果が期待できます。
これまで新規事業立ち上げの重要性やメリットについて触れてまいりましたが、「新規事業を立ち上げると言っても、何から始めていいかわからない」と感じるかもしれません。
<新規事業を立ち上げる際には、次の手順のようにいくつかのプロセスに分けて構想していくのがおすすめです。今回は6つのステップにしてご紹介します。
新規事業を立ち上げる1つ目のステップは、事業の「理念やコンセプト・ビジョン」を明確にすることです。
市場や顧客のニーズに応えることが大切ですが、その事業をやるうえでどういう「理念やコンセプト・ビジョン」なのか、という指針も必要です。
ラーメン店なら「この1杯でお客様の腹と心を満たして笑顔にする。」
美容サロンなら「来たすべての人の魅力を引き出す。」
などのビジョン設定が考えられます。
芯があることで自社の強みを活かしやすくなり、市場でのポジションを確立しやすくなります。
そのためには、企業理念や既存のビジネスと照らし合わせながら、新規事業のコンセプトとビジョンを明確にすることが重要です。
新規事業を立ち上げる2つ目のステップは、「市場調査と事業調査を行う」ことです。
市場や競合他社を調査し、どのようなニーズがあるのか、顧客の層や立地の選定、何がリスクでどうクリアするのか分析することが重要です。
このステップでは調査会社やインターネット調査など、さまざまな手法を用いてなるべく多くのデータを集めましょう。
集めた情報の多さが新規事業の地盤の強さに繋がります。
新規事業を立ち上げる3つ目のステップは、「顧客のニーズを検討する」ことです。
市場調査と事業調査の項目でも触れましたが、調査会社やインターネット調査などで集めたデータを分析し、顧客のニーズを探ります。
さらにSNSなどの顧客インサイトをチェックすると、より深く調査ができるでしょう。
ここで気をつけたいのが、すべてのデータを鵜呑みにせず、慎重に調査を進めることです。
感覚や一部のデータに頼らず、客観的かつ定量的なデータを総合的に分析し、冷静な判断をしていきましょう。
新規事業を立ち上げる4つ目のステップは、「事業のマネタイズを検討する」ことです。
どれだけ優れた発想でも、事業として取り組む以上、マネタイズを考える必要があります。ポイントとしては市場調査でターゲットやニーズを把握して、収益までの仮説を立てると良いでしょう。
新規事業を立ち上げる5つ目のステップは、「事業計画を具体化する」ことです。
ステップ4までに取り組んだ、理念やコンセプト・ビジョンを明確にしておこなった市場調査と顧客のニーズを基にマネタイズを検討したものを事業計画書に具体的に盛り込んでいきます。
新規事業を立ち上げる6つ目のステップは、「適切な人材をアサインして実行する」ことです。
ステップ5までで立てた事業計画をもとに、どんな人材がどのくらい必要なのかを明確にして人材を選定します。
それぞれ異なるスキルや知識、経験を持つ人材をアサインするので、メンバー同士の相性やシナジー効果などを考慮しつつ、慎重に選定しましょう。
ここまでは新規事業立ち上げのステップを6つ紹介しました。
新規事業を立ち上げる際には既存のリソースやブランド力を活用できる場合があります。
そのメリットを活かすことは、新規事業を成功させるうえでとても効果的ですので、ここからは新規事業を成功に近づけるポイントを3つご紹介します。
新規事業の立ち上げを成功に近づける1つ目のポイントは、「自社のリソースを活かす」ことです。
既存の生産ライン・流通・商材、社内に蓄積されたノウハウなど、活かせるリソースはないか探してみましょう。
既存の顧客を分析することも、自社の強みを把握する際に有効です。
新規事業の立ち上げを成功に近づける2つ目のポイントは、「必要なリソースを把握する」ことです。
事業計画や収支計画を立てる際に、各工程でどのくらいのリソースがいるのかを明確にして把握します。
「人・物・金・情報」の4つの項目において、それぞれ何がどのくらい必要なのかを検討しましょう。
実際に計算して計画書を作成することで、可視化することが重要です。
新規事業の立ち上げを成功に近づける3つ目のポイントは、「アサインする人材を必要最小限にする」ことです。
新規事業に立ち上げの段階から多くの人材をアサインすることは得策ではありません。
人数に比例してマンパワーは大きくなりますが、コミュニケーションや進行のスピード、個性の強みなどが落ちてしまいます。
マンパワーやスピードなど、チームのバランスを考えると、立ち上げ当初は少数精鋭の2〜3人のチームがベターだと言えるでしょう。
新規事業を立ち上げることは、変化の多い現代社会において、長期目線でのリスクヘッジです。
移ろい続ける市場に対応するために、企業も変わり続けなければなりません。
新規事業の立ち上げは「新しいニーズに対応する」という意味でも、「変化に対応できる優秀な人材を育てる」という意味でも重要です。
ゼロからの起業と異なり、新規事業の立ち上げでは活用できる資産があります。
リソースやブランド力、マーケティング力など、自社の強みを見極めることから始めましょう。
しかし新規事業は失敗するリスクも大きいため、大量のリソースを注ぎ込むのはリスキーです。
まずは最小限の人材をアサインすることなど、リスクヘッジも意識して実行してみてはいかがでしょうか。
また、スモールスタートする場合でも顧客との接点は必ず構築するようにしましょう。
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