券売機は飲食店をはじめとした店舗で重要な役割を果たしている機器です。便利ですが、メンテナンスを怠ると故障やエラーが発生してしまいます。長く、快適に使い続けるには、メンテナンスが必要です。
券売機のメンテナンス方法や、故障・トラブルが発生したとき別の対応方法を解説します。買い替えの目安にも触れていますので、新しい券売機導入にも役立つ内容です。
【今回のコラムをざっくりまとめると…】
この記事では、券売機のメンテナンスの重要性について解説しています。定期的な点検と清掃を行うことで、機器の長寿命化とトラブル防止が期待できます。特に紙詰まりや通信エラーへの早期対応が、運用の安定に寄与します。メーカーや専門業者のサポート活用も推奨されています。
券売機のメンテナンスは3ステップで進めていきます。基本のメンテナンス方法を解説します。
まずは釣銭収納ボックスの中を点検しましょう。以下の点検を行い、異常や不足があれば対応します。
l ゴミの混入
l それぞれのボックス内に正しく硬貨が収納されているか
l 釣銭は足りているか
あわせて、レシートや領収証・引換券の印刷に使うロールペーパーや印紙も確認しましょう。紙が不足していると、ボタンを押しても印刷されません。また、まれに紙類が正しくセットされていないために動かなくなることもあります。
紙布が近いロールは印紙の両端に色が付けられています。色付き部分が見えるようなら、新しいものに交換しましょう。紙が正しくセットされていない場合は、正しい形にセットします。
点検作業がすべて終わったら、次の作業に移りましょう。
次は紙幣や硬貨の読み取り機の点検です。券売機は読み取り機で紙幣を読み取り・判別しています。読み取り機の中央についている透明なレンズを確認しましょう。
レンズの摩耗や汚れがあると、読み取りが正しく行われない恐れがあります。汚れが付いている場合は、ふき取ってきれいにします。硬貨にも読み取るセンサーが付いている場合は、同じように点検しましょう。
摩耗や破損などの異常が発見できた場合は、メーカーに連絡・対応を依頼します。読み取り機を点検したら、最後の作業に移りましょう。
読み取り部分の点検が終わったら、次はボタンやタッチパネル部分の掃除です。券売機のタイプによりますが、ボタン式はボタンの部分に、タッチパネルは顧客がよく触れる部分にゴミやほこり・汚れが溜まっています。ふき取ってきれいにしましょう。
タッチパネル式は画面が汚れていると目立ちます。汚れが確認できたときはその都度掃除しましょう。ボタンやタッチパネルの掃除が終われば、メンテナンスは完了です。
券売機のメンテナンスを怠ると、さまざまな故障やエラーが発生する可能性があります。故障やエラーの原因や対処法を覚えておくことも大切ですが、そもそも発生しないようにすることが大切です。
次はよくある故障やエラーを解説します。このような事態が発生しないよう普段からこまめなメンテナンスを心がけましょう。
現象:
硬貨が詰まる・お札が入らないなどは、券売機によく発生する故障のひとつです。顧客が券売機を使おうとしても操作できなくなります。
対処法:
券売機を開けて問題が発生している場所を確認します。ゴミなどが詰まっている場合は取り除きましょう。
硬貨の詰まりは、対応していない硬貨やゲーム用コインなどを誤って入れてしまった場合によく起こります。また、新しい券売機にときどきある漏斗型の硬貨入れ(コインシュート)は、大量に硬貨を入れると詰まることがあるため注意が必要です。
紙幣読み取り口は、しわの多いお札や破れたお札が詰まってしまうことがあります。目立った異常がないのに読み取りできない場合、読み取り用レンズが汚れているかもしれません。一度掃除しましょう。
以上を取り除いても改善できない場合や何度も発生する場合、パーツの故障や異常が発生しているかもしれません。メーカーへ点検と修理を依頼しましょう。
現象:
一部のボタンが反応しない・タッチパネルを押しても動かないのも、よくあります。押しても反応がない・発券されないなどの異常が発生したときは、ボタンやタッチパネルが壊れているかもしれません。
対処法:
ボタンタイプはボタンの中にあるパーツが故障しているために起きています。改善にはメーカーによる修理が必要です。使用不可のまま放っておくと店舗のイメージが悪くなるため、早急に対応してもらいましょう。
タッチパネルの場合、指紋などの汚れが付いているために反応しないことがあります。強く押さないように注意しつつ、優しくふき取りましょう。ふき取っても故障が改善できないときは、ボタン式同様メーカーに連絡します。
現象:
紙幣や硬貨を入れてもお釣りポケットに戻ってしまう場合や、入れたものとは異なる金額が表示される場合も、故障が疑われます。読み取り機パーツを確認しましょう。
対処法:
読み取り機に明らかな異常がない場合、パーツが故障している可能性が考えられます。このケースだと新しいパーツに交換しない限り、改善できません。紙幣や硬貨が正しく判別されないときは、メーカーに連絡して点検と修理を依頼しましょう。
現象:
レシート型の領収書や引換券が発行されないのも、よくある故障です。発券用のロールペーパーや引換券が切れている場合や、紙が発券パーツ内で詰まっているときに発生します。
対処法:
発券用のロールペーパーや引換券を入れる部分を確認しましょう。ペーパーや引換券が切れている場合は、補充すれば改善できます。詰まっている場合は詰まりを取り除き、ペーパーや引換券を再度セットしましょう。
紙類の補充や詰まりを改善してもうまくいかない場合、発券に関わるパーツが故障している可能性が考えられます。ほかの原因同様、メーカーに連絡しましょう。
メンテナンスをしても故障がたびたび起こるようなら、買い替えの時期が近付いているのかもしれません。券売機の故障は店舗にとっては死活問題です。耐用年数が近くなったものや、故障が頻発するものは、買い替えを検討しましょう。
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券売機のメンテナンスを怠ると、さまざまなトラブルが発生します。トラブルの発生を予防するには、こまめなメンテナンスが必要です。万が一トラブルや故障が起きたときは、券売機の中を確認して改善できる点がないかチェックしましょう。
券売機の故障は店舗運営が回らないうえに、顧客のイメージダウンにもつながりかねません。トラブルや故障が起き、チェックや改善してもうまくいかない場合は、すぐメーカーへ連絡しましょう。
券売機については、以下の記事でより詳しく取り扱っています。興味がある方はこちらの記事もご参考ください。
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