セルフレジにキャッシュレス決済を導入するメリットとは?注意点も解説 POSの基礎知識

セルフレジにキャッシュレス決済を導入するメリットとは?注意点も解説

2024/03/22

決済方法が多様化している現代では、キャッシュレス決済も珍しいものではなく、店舗経営においてもキャッシュレスの需要に応えるべく導入が進んでいます。

そのため、業務効率の実現やデータ収集に優れているPOSレジの導入時に、キャッシュレス決済の導入も検討するべきです。

そこで本記事では、セルフレジの概要やキャッシュレス決済を導入するメリット、注意点について詳しく解説します。

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【今回のコラムをざっくりまとめると…】

この記事では、セルフレジとキャッシュレス決済の組み合わせによる業務効率化の効果を解説しています。会計時間の短縮や人件費削減が可能になり、顧客満足度も向上します。また、現金管理の手間が減り、セキュリティ面でもメリットがあります。導入の際には、店舗の運営形態に合ったシステムを選ぶことが重要です。

目次
1 セルフレジとは 1.1 セルフレジの種類 1.2 セルフレジの普及率 2 キャッシュレス決済とは 2.1 キャッシュレス決済の種類 2.2 キャッシュレス決済の普及率 3 セルフレジにキャッシュレス決済を導入するメリット 3.1 レジ待ちの解消 3.2 衛生面の向上 3.3 さまざまな決済方法に対応が可能 3.4 セルフレジの省スペース化 3.5 客単価の向上 3.6 多言語対応が可能 4 キャッシュレス決済を導入する際に知っておきたい注意点 4.1 決済手数料がかかる 4.2 すぐに現金化されない場合もある 4.3 年齢確認や未払い対策が必要 5 セルフレジにキャッシュレス決済を導入しよう

セルフレジとは

そもそもセルフレジとは、顧客自身が商品・サービスの会計・決済を行うレジのことです。 顧客自身が会計・決済を行うことで従業員にかかる負担を軽減し、業務効率化が可能になります。 セルフレジを導入するメリット・デメリットや導入方法、価格相場などは以下の記事をご覧ください。 関連記事:【完全版】セルフレジとは?種類や価格相場、導入事例を解説 ここでは、セルフレジの種類や普及率を解説します。

セルフレジの種類

セルフレジは大きく分けて以下の3つの種類があります。

  • フルセルフレジ
    会計・決済業務のすべてを顧客自身が行うレジのことです。小売店や飲食店で導入されています。
  • セミセルフレジ
    商品の登録をレジスタッフが行い、決済作業を自動釣銭機で顧客自身が行うレジのことです。スーパーやコンビニ、医療施設などで導入されています。
  • レジレス
    レジのない無人店舗で導入されているシステムです。入店時に認証し、退店時にカメラで商品を認識し、自動で決済します。日本ではあまり導入事例はありませんが、コンビニで導入されています。

セルフレジを導入する際は、自店舗の運営方針に適したものを導入しましょう。

セルフレジの普及率

2023年度に実施された「2023年 スーパーマーケット年次統計調査 報告書」によると、スーパーマーケットにおけるフルセルフレジの設置状況は31.1%、セミセルフレジの設置状況は78.2%と、どちらも2021年から増加傾向にあります。

また、フルセルフレジ・セミセルフレジともに今後の設置について前向きな意向が示されえ鳥、普及率は増加していく見込みです。

この調査結果から、特にセルフレジのニーズが高いことがわかります。導入された当初よりも顧客もセルフレジの使用に慣れているため、業務効率化や人材不足解消を目指したい企業は、セルフレジの導入を検討してみると良いでしょう。

キャッシュレス決済とは

セルフレジが普及しているのと同様に、キャッシュレス決済も急速に普及しています。ここでは、キャッシュレス決済の種類と普及率について解説します。

キャッシュレス決済の種類

現在、日本国内で利用されている主なキャッシュレス決済には次のようなものがあります。

  • クレジットカード決済
  • デブっとカード決済
  • 電子マネー決済
  • QRコード決済
  • スマホ決済

それぞれで決済の方法や支払いタイミングが異なりますが、いずれも現金を使用しない決済手段となります。

キャッシュレス決済の普及率

経済産業省が行ったキャッシュレス決済の動向調査では、日本でのキャッシュレス決済比率は2020年時点で29.7%です。 5年前の2015年に比べて10%も増加しているため、今後も徐々に比率が大きくなっていくでしょう。(参考:経済産業省「中間整理を踏まえ、令和3年度検討会で議論いただきたい点」2020年度第1回キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会資料4(2021年8月27日)) このように、キャッシュレス決済は近年急速に普及しているため、店舗でのキャッシュレス対応がより一層求められるようになっているのです。

セルフレジにキャッシュレス決済を導入するメリット

セルフレジにキャッシュレス決済を導入するメリット ここまで、セルフレジとキャッシュレス決済の普及率が高まっていることを解説しましたが、両者は同時に導入することがおすすめの、非常に相性が良いシステムです。 そこで、ここではセルフレジにキャッシュレス決済を導入するメリットを解説します。

レジ待ちの解消

キャッシュレス決済を導入することで、商品の精算をスムーズになり、レジ待ちを解消できるというメリットがあります。 現金を使用しないキャッシュレス決済では、財布から現金を取り出す必要がないため、紙幣や硬貨を数えることなく精算できます。また、お釣りも出ないため財布にお金をしまうという手間も発生しません。 特にセルフレジでは「現金を機械に投入し、お釣りを受け取る」という一連の流れを消費者自身で行うため、操作に慣れない場合にはかえって時間がかかってしまう場合があります。 しかし、キャッシュレス決済では決済における一連の流れを簡易化できるため、スムーズな会計が可能になりレジ待ちを低減できるのです。

衛生面の向上

セルフレジでは、スタッフと消費者が現金を手渡しすることがなくなるため、衛生面の向上が期待できますが、それでも現金での決済手段を選択すれば現金に触れる必要があります。 しかし、キャッシュレス決済は自身のカードや携帯などで決済を行うため、より衛生面が向上するのです。 特に、新型コロナウイルスの感染流行により、現金の使用に抵抗を感じる人も多くなっています。そのため、キャッシュレス決済のニーズが高まっているのです。

さまざまな決済方法に対応が可能

キャッシュレス決済にはさまざまな種類があるため、消費者の決済方法の選択肢が増えるというメリットがあります。さまざまな決済方法に対応することで、幅広いユーザーに利用してもらえる可能性が高くなるでしょう。 キャッシュレス決済のひとつであるクレジットカードにも、多くのカード会社があるように、スマホ決済やバーコード決済サービスを提供する会社にも数多くの種類があります。 豊富な決済ブランドを扱うことで、消費者の利便性も高められるのです。

セルフレジの省スペース化

セルフレジでは、商品をスキャンする機械や現金を投入する精算機など複数の機械が必要となるため、設置スペースを要するというデメリットがあります。 しかし、キャッシュレス決済のみのセルフレジの場合は、現金を扱わないため釣り銭を管理する機器の設置が不要です。 そのため、壁掛けなどにも対応でき、省スペース化に大きく貢献します。レジスペースを最小限に抑えることで、商品の陳列を増やすたりするなど、より店舗の売上につながるような空間活用が可能となります。

客単価の向上

キャッシュレス決済を導入すると、客単価の向上も期待できます。支払額が目視できる現金に比べ、金額の大きさが気になりにくい点が理由の一つとして挙げられます。 さらに、多くのキャッシュレス決済サービスでは、キャンペーンやポイント付与を行っています。このようなポイント還元キャンペーンが豊富であることも、客単価アップにつながっているのです。

多言語対応が可能

言語選択機能を搭載しているセルフレジであれば、インバウンドへの対応も可能です。 これまで、日本語や日本円の扱いに慣れていない外国人従業員にとって、現金での決済は難しさがあったでしょう。操作がスムーズに行えず、レジが混んでしまう原因のひとつになってしまうことも。 一方、キャッシュレス決済では多言語選択機能に加え、現金の扱いがないことから簡単に決済が可能です。そのため、インバウンド需要にも応えられるでしょう。 このように、キャッシュレス決済をセルフレジに導入することで、消費者だけでなく店舗側にもさまざまなメリットをもたらすため、積極的に導入を検討するべきだといえます。

キャッシュレス決済を導入する際に知っておきたい注意点

キャッシュレス決済を導入する際に知っておきたい注意点キャッシュレス決済の導入によって多くのメリットを得ることができますが、いくつかの注意点も把握しておく必要があります。これから導入を考えている方は、事前にしっかりと理解しておきましょう。

決済手数料がかかる

キャッシュレス決済を利用する場合、決済手数料がかかることがあります。決済サービスを提供する事業者によって異なりますが、平均3%の決済手数料は平均で3%ほどです。 多くの決済手段に対応できる環境を整えることは重要ですが、消費者の利用が少ない決済手段にランニングコストを払うべきかどうかは考慮すべきでしょう。 そのため、事前に利用するサービスやその料金形態をしっかりと確認しておくことが大切です。

すぐに現金化されない場合もある

キャッシュレス決済の場合、後日事業者から代金が振り込まれる仕組みであるため、すぐに現金化されないことがあります。 多くの場合は入金日が決まっており、月に2〜3回に設定されています。そのため、決済が合ったタイミングですぐに入金されるわけではありません。仕入れなどで現金が必要になる際に現金がないという状況にならないためにも、あらかじめ資金を準備しておくことが大切です。

年齢確認や未払い対策が必要

セルフレジを導入する場合、会計業務を利用客に任せることになるため、年齢確認ができなかったり、未払いが発生したりするトラブルが発生する可能性があります。   そのため、事前に予防策やトラブル発生時のマニュアルを整備しておきましょう。トラブル対策に関する詳細は、以下の記事をご覧ください。 関連記事:セルフレジのよくあるトラブルとは?対処方法を徹底解説  

セルフレジにキャッシュレス決済を導入しよう

年々需要が高まっているキャッシュレス決済をセルフレジに導入することで、消費者側にだけではなく店舗側にもさまざまなメリットをもたらします。 今後さらにキャッシュレス化が進むと、店舗でのキャッシュレス決済対応もより一層求められるようになるのでしょう。 しかし、キャッシュレス決済の導入には注意すべき点もあるため、事前に内容を理解し対策しておくことが重要です。   【資料を無料でダウンロード】↓ 「店舗運営に欠かせない”セルフレジ活用”とは?」

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記事の投稿者PROFILE

CASHIER カスタマーサクセス

藤原 貴雄

2014年11月入社。前職はインテリア販売を経験し、接客/営業のスキルを磨く。
前職で培ったスキルをベースにPOSレンタルの営業や各地方の物販運営業務などを経験。
2021年CASHIER事業としてチーム変更し、
現在はカスタマーサクセスのリーダーとしてチームを纏める役割を担っている。

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