【完全版】セルフレジとは?種類や価格相場、導入事例を解説 POSの基礎知識

【完全版】セルフレジとは?種類や価格相場、導入事例を解説

2023/12/20

大型店舗に限らずさまざまな店舗で見かけるようになったセルフレジ。店舗側にとっては、人材不足への対応や業務負担の軽減など多くのメリットがあります。一方で、導入コストがかかるなどのデメリットもあるため、導入前にはしっかりとセルフレジのメリット・デメリットを理解しておくことが重要です。

そこで本記事では、セルフレジの概要やメリット・デメリット、導入方法、価格相場など、セルフレジに関するさまざまな情報をまとめています。セルフレジにおける情報を確認したい場合の保存ページとして、ご活用ください。

目次
1 セルフレジとは 1.1 POSレジとの違い 1.2 券売機との違い 1.3 セルフレジの種類 2 セルフレジを店舗に導入する理由 3 セルフレジの仕組みと使い方 3.1 セルフレジの仕組み 3.2 セルフレジの使い方 4 セルフレジを導入するメリット・デメリット 4.1 メリット 4.2 デメリット 5 セルフレジの導入方法 6 セルフレジの価格相場 7 セルフレジ導入における注意点 7.1 万引き防止の対策を実施する 7.2 年齢確認への対応を検討する 8 【業種別】セルフレジの導入事例 8.1 スーパー 8.2 コンビニ 8.3 飲食店 8.4 アパレル 8.5 ドラッグストア・薬局 9 まとめ

セルフレジとは

セルフレジとは

セルフレジとは顧客が自分で決済するレジのことです。通常のレジでは、購入商品のレジ登録から決済までのすべての業務をレジスタッフが行いますが、セルフレジでは会計業務の一部もしくはすべてを顧客自身が行います。 レジの種類によって顧客自身が行う工程は異なり、決済の工程のみを行うものと商品の登録から決済をすべて行うタイプの2つに分けることができます。

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POSレジとの違い

POSレジとは「Point of Sale(販売時点情報管理)」の頭文字をとったレジのことです。
販売した時点の商品情報や顧客情報などのさまざまな情報を自動で集計・分析・管理できることから、店舗運営の基幹システムとして活用されることも多くあります。

セルフレジとの大きな違いは、POSレジは有人レジであることです。POSレジでも業務効率化や生産性の向上は目指せますが、セルフレジのように決済・会計業務を自動化することはできません。

POSレジの詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:【POSレジとは?】レジ選びの前に知っておくべき基礎知識をわかりやすく解説

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券売機との違い

券売機とは、その一台で注文・会計業務が可能になる機器のことです。そのため、セルフレジの種類の一つとして扱われることもあります。

セルフレジとの違いは、前払いか後払いかという点です。券売機の場合には、ラーメン屋や牛丼屋などで多く採用されており、前払いで料金を支払います。

券売機の詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:【完全版】券売機とは?種類やメリット、価格、導入方法を徹底解説

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セルフレジの種類

セルフレジは利用者自身が行う工程によって、下記の3種類に分けられています。

・フルセルフレジ
フルセルフレジとは、言葉の通り、すべての工程を顧客自身で行います。商品バーコードをスキャンし、画面に表示された金額を自動釣銭機に投入するという流れです。日本ではユニクロの一部店舗が導入しており体験された方も多いのではないでしょうか。

・セミセルフレジ
セミセルフレジとは、決済のみ顧客自身で行うタイプのものです。商品の登録などのレジ操作はスタッフが行い、決済作業を自動釣銭機で行う流れになります。昨今ではコンビニ各社がセミセルフレジの導入を進めています。

・レジレス
日本ではあまり普及していないものの海外で取り入れられている仕組みに、「レジレス」というものがあります。これは、入場の際に認証を実施し、退場の際にカメラで商品を認識して、自動で決済するというものです。

セルフレジの種類やそれぞれのメリット、使い方などは以下の記事をご覧ください。

関連記事:セルフレジの種類は何がある?使い方やメリットを徹底解説
関連記事:セミセルフレジとは?メリットやデメリット、使い方、導入方法を解説

セルフレジと一言で言ってもレジの形は様々です。自店舗にあったレジを導入するためにもそれぞれの種類の特徴を把握しておきましょう。

セルフレジを店舗に導入する理由

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セルフレジを店舗に導入する理由の一つに、人材不足の解消が挙げられます。

昨今では少子高齢化の影響があり、小売業や飲食店の企業の多くが人材不足に悩んでいます。その解決ツールとして、会計業務を自動化できるセルフレジに注目が集まっているのです。

また、最近ではセルフレジを導入する企業が増えていることから、セルフレジの操作に混乱してしまう利用客も減っています。顧客へ浸透してきたことも、セルフレジ導入に一役買っているといえるでしょう。

関連記事:セルフレジは人手不足解消になる?導入の課題と失敗しないためのポイントを解説

セルフレジの仕組みと使い方

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ここでは、セルフレジを導入する際に知っておきたいセルフレジの仕組みと使い方を解説します。

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セルフレジの仕組み

セルフレジは、以下の2つの仕組みをもつタイプに分かれています。

●バーコードで商品情報を読み取るタイプ
●ICタグ(RFID)で商品情報を読み取るタイプ

セルフレジを利用するには、商品を区別するバーコードやICタグを読み取る機器が別途必要です。バーコードであればバーコードスキャナー、ICタグの場合にはデータを受け取るリーダーと呼ばれる機器です。

読み取った商品情報をもとにセルフレジに登録された情報が反映され、画面上に商品名や代金が表示されるといった仕組みです。

セルフレジの仕組みの詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:セルフレジの仕組みとは?バーコードやRFIDを利用した種類や事例を徹底解説

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セルフレジの使い方

多く普及しているバーコードタイプのセルフレジの使い方を以下にまとめました。

1. 商品に記載されているバーコードを読み取る

2. 画面に表示されている商品と商品の数量を確認する

3. 支払い方法を選択する

4. 選択した方法で代金を支払う

5. レシート・領収書を印刷する

基本的に、セルフレジの画面に次の操作方法が表示されるため、指示のとおりに画面をタップしていけばお客様が操作に困ることはほとんどありません。

セルフレジを導入するメリット・デメリット

セルフレジを導入するメリット

導入店舗が増加しているセルフレジですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここでは、セルフレジを導入するメリット・デメリットを解説します。

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メリット

セルフレジを導入することで、主に以下の4つのメリットがあります。

  • 回転率の上昇
  • 人件費の削減
  • 人的ミスの防止
  • キャッシュレス決済に対応できる

セルフレジを導入することで、業務効率化や生産性向上、顧客満足度向上などのさまざまな効果が得られます。近年では人材不足解消のためにセルフレジ導入を推進している企業も少なくありません。 顧客側のメリットとしては、レジ待ち時間の短縮や自分のペースで会計できる点が挙げられます。

セルフレジ導入のメリットや人手不足解消におけるポイントについては以下の記事をご覧ください。

関連記事:セルフレジの種類は何がある?使い方やメリットを徹底解説
関連記事:セルフレジは人手不足解消になる?導入の課題と失敗しないためのポイントを解説

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デメリット

セルフレジの導入により考えられるデメリットには、以下の3つがあります。

  • 導入費用がかかる
  • 設置スペースの確保が必要
  • お客様のサポートが必要な場合がある

導入には当然費用や設置スペースが必要になります。しかし、導入にかかる負担を減らすべく、初期費用が無料のプランや実機デモで体験できるプランを用意しているセルフレジメーカーもあります。

信頼できる提供会社を選べばある程度デメリットを解決できる場合もあるため、セルフレジの選定時は慎重に進めましょう。 CASHIERでは、「お見積りシミュレーション」をご用意しており、簡単に初期費用・月額利用料をシミュレーションできます。無料で調べられるため、ぜひ参考にしてください。

セルフレジの導入方法

 セルフレジは、どのような手順で導入できるのでしょうか。ここでは、セルフレジの導入方法について解説します。 セルフレジは、以下の4つのステップで導入します。

  1. 事前準備
  2. セルフレジの選択
  3. 見積もりの依頼
  4. 契約・セットアップ

セルフレジを導入するには、セルフレジの機器を選定・契約し、セットアップで商品情報を登録することが必要です。また、セルフレジを導入する目的を明確にし、設置スペースの確認・運用マニュアルの作成といった事前準備を十分に行うようにしましょう。 セルフレジの導入方法の詳細は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:セルフレジの導入方法とは?メリットや価格、導入事例を解説

セルフレジの価格相場

セルフレジを導入するには、購入・レンタル・リースという3つの方法から選択可能です。導入方法により、初期費用や月額料金が変わってきます。 例えばフルセルフレジを一括購入する場合、初期費用の相場は100~300万円程度です。 月額料金としては、メンテナンス費用や修理費用などがかかってきます。

ただし導入方法・機能・周辺機器によって費用は変動します。セルフレジの価格については、以下の記事で詳しく説明しているのでご参考ください。

関連記事:セルフレジの価格はどれくらい?コストを抑える方法についても解説

セルフレジ導入における注意点

セルフレジを導入するにあたり、事前に検討しておくべきお店側の注意点を解説します。特に導入初期においては、運営に混乱が生じやすい傾向にあるため、マニュアルやルールを作成し、スタッフにしっかりと教育しましょう。

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万引き防止の対策を実施する

商品のスキャン登録から会計まで、完全にお客様に会計業務を任せるフルセルフレジでは、精算漏れや万引きのリスクが考えられます。 レジにスタッフを配置していても、混雑時にすべてのレジ会計をチェックできるとは限りません。 そのため、リスクを減らすためにはレジに監視カメラを設置したり、購入前と後の総重量を比べて不正がないかを確認するシステムを導入したりするなどの対策が必要となるでしょう。

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年齢確認への対応を検討する

年齢確認が必要な商品を販売している小売店においては、セルフレジを導入する際に、年齢確認をどのように実施するかを事前に決めておくことが必要です。 対応の基準となるガイドラインを、「日本フランチャイズチェーン協会」が2023年1月に発表しました。セルフレジを導入する際には、参考にしてください。

<デジタル技術活用した年齢確認ガイドライン>

証明書:店舗の専用端末で、マイナンバーカードや運転免許証を読み取り
顔認証:店舗で顔写真と個人情報を事前登録
スマホ:マイナンバーカード機能搭載スマホ使用

※参考:日本フランチャイズチェーン協会「プレスリリース:デジタル技術を活用した酒類・たばこ年齢確認ガイドライン」 また、デジタル技術における対応以外にも、以下の対応方法もあるため、自社に適した対応を検討しましょう。

  • セルフレジでは購入不可にして、有人レジにて対応する
  • セルフレジにスタッフを配置し、声がけを行う

セルフレジにおいてよくあるトラブルとその対処法については、以下の記事をご覧ください。

参考記事:セルフレジで発生するトラブルとは?対処方法も徹底解説

【業種別】セルフレジの導入事例

メリット・デメリットがあるセルフレジですが、メリットを受けられるように工夫し、セルフレジの導入が進んでいる業種をご紹介します。

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スーパー

スーパーマーケットでのセルフレジの導入が進められるようになった背景としては、コロナ禍による影響で、非接触での接客を実現することや、レジ待ち時間の短縮、レジ締めなどの業務効率化などが挙げられます。 スーパーの場合には、購入する品数の多さから、セミセルフレジの導入が多く見受けられます。

ただし、各社、自社のサービスにあわせてフルセルフレジ・セミセルフレジを選定しており、例えばイオングループ、ライフ、イトーヨーカドー、成城石井など、多くのスーパーでの導入が進められています。 スーパーにおけるセルフレジ設置のメリットなどの詳細は、以下の記事をご覧ください。

参考記事:セルフレジをスーパーに設置するメリットや押さえておきたいポイント

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コンビニ

大手コンビニにおいては、セミセルフレジとセルフレジのどちらも設置されており、消費者が自由に選択できるようにしているコンビニが多く見られます。 また、多様な決済方法にも対応できるように設定されています。

両方のタイプを設置することで、レジ待ち解消や業務効率化だけでなく、消費者の利便性向上につながるでしょう。 セブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどほとんどの大手コンビニではセルフレジの導入が進められています。

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飲食店

飲食店におけるセルフレジというと、ラーメン屋や牛丼屋などにある事前決済用の自動精算機や券売機が一般的でした。 券売機の導入により、利用客自身に決済を行ってもらうことで、会計にかかる人員を配置する必要がなくなり、効率的なオペレーションが実現できます。

また、コロナ禍以降、非接触の会計を実現するため、店員が会計を締めたのち、QRコードやバーコードをお客様に渡し、自身で会計してもらうタイプのセルフレジも増加傾向です。 天下一品や焼肉ライク、ファーストキッチンなど、さまざまな業態の店舗で導入事例が増えつつあります。

飲食店におけるセルフレジ設置のメリットなどの詳細は、以下の記事をご覧ください。
参考記事:飲食店にセルフレジを導入するべき?メリット・デメリットを徹底解説

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アパレル

アパレルにおいては、RFID(Radio Frequency IDentification)という誘導電磁界や電波などを使って、非接触でデータを自動認識できるシステムを使ったセルフレジを取り入れたユニクロ事例が有名です。 こうした事例を受け、アパレル業界においても徐々にセルフレジ導入の動きが出てきています。

アパレルにおけるPOSレジシステムのメリットなどの詳細は、以下の記事をご覧ください。
参考記事:アパレル店舗がPOSレジを導入するメリット・デメリットとは?

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ドラッグストア・薬局

ドラッグストアにおけるセルフレジでは、コロナ禍の影響を受け、感染症対策の一環として導入が進められました。そのため、釣り銭の受け渡しにおいても、直接の接触がないように、周辺機器である自動釣銭機とともに利用するケースが多く見受けられます。

ドラッグストア・薬局におけるセルフレジ設置のメリットなどの詳細は、以下の記事をご覧ください。
参考記事:ドラッグストア・薬局でセルフレジを導入するメリット・デメリットを解説

まとめ

会計業務の負担軽減や業務効率向上に貢献するセルフレジですが、いくつかの種類があるため、まずはそれぞれの仕組みや特徴を理解することが大切です。 セルフレジを導入することでさまざまなメリットを得ることができますが、コスト面やセキュリティ面でのデメリットもあるため、内容を把握した上で自店舗に合った方法で導入をすることが重要です。

なお。人件費削減が課題のオーナー様に向けて、店舗運営に欠かせないセルフレジ活用についての無料ダウンロード資料を用意しています。

 

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記事の投稿者PROFILE

CASHIER カスタマーサクセス

藤原 貴雄

2014年11月入社。前職はインテリア販売を経験し、接客/営業のスキルを磨く。
前職で培ったスキルをベースにPOSレンタルの営業や各地方の物販運営業務などを経験。
2021年CASHIER事業としてチーム変更し、
現在はカスタマーサクセスのリーダーとしてチームを纏める役割を担っている。

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