セルフレジをスーパーに設置するメリットや押さえておきたいポイント POSの基礎知識

セルフレジをスーパーに設置するメリットや押さえておきたいポイント

2022/07/06

人件費の削減や新型コロナ対策などを目的として、業務の機械化や自動化を進めるスーパーマーケットが増えています。中でも人気が高いのが、導入しやすく多くのメリットが期待できるセルフレジの設置です。

そこで今回は、セルフレジをスーパーに設置するメリットや導入時に押さえておきたいポイントを解説します。

スーパーに設置されたセルフレジの仕組みと使い方

スーパーや飲食店など、さまざまな店舗で見かける機会の増えたセルフレジ。ここでは、セルフレジの仕組みや使い方について解説します。

セルフレジの仕組み

セルフレジとは、スーパーにおけるレジ業務の一部または全部を、利用客にお任せするPOSレジシステムのことです。一般的なレジでは、レジ係の従業員が顧客から買い物かごを受け取り、商品バーコードのスキャンをした上で会計作業を行います。店舗によっては袋詰めまで行うケースもあるでしょう。

一方セルフレジでは、上記作業のほとんどを利用客自身が行います。セルフレジの種類によっては商品登録までは店員が行いますが、精算機の操作はお客様に任せることになります。

セルフレジの使い方

セルフレジの使用方法は、レジの種類によって変わります。「フルセルフレジ」と呼ばれるタイプの場合、先ほど挙げたレジ作業のすべてを利用客が行います。レジ横に買い物かごを置き、バーコードを読み込んで決済や袋詰めを行う形です。フルセルフレジは、一般的な有人レジとは異なり店員を配置する必要がないため、「無人レジ」とも呼ばれます。

「セミセルフレジ」の場合、バーコードの読み取りは店員が行い、精算機での支払い作業をお客様に行ってもらいます。レジ本体と精算機が別々に設置されているのが、セミセルフレジの特徴です。

セルフレジについてはこちらの記事でも解説しています。
参考記事:セルフレジとは?概要からメリット・デメリットを分かりやすく解説

スーパーにセルフレジを導入するメリット

スーパーでのセルフレジメリット

スーパーにセルフレジを導入すると、どのような効果が期待できるのでしょうか。次は、セルフレジ導入がスーパーにもたらすメリットを解説します。

レジ待ち時間の短縮

セルフレジではレジ作業の一部を顧客自身に行ってもらえるため、回転率が向上しレジ前の行列解消が期待できます。特にセミセルフレジでは、時間のかかりやすい商品スキャンは店員、比較的簡単な操作である会計作業は利用客といった形で分担でき、より高い効果が見込めます。

人件費の削減

セルフレジを導入することで店内に配置する人員を減らせるため、人件費の削減につながるのもメリットです。特にフルセルフレジを設置する場合は、レジの付近に利用客をサポートする店員を数人配置するだけでレジ業務を回せます。

削減したコストや人員は、販促活動やマーケティング活動に利用することで、利益率のアップも見込めるでしょう。レジの業務効率化や店舗の人件費にお悩みの場合は、セルフレジの導入がおすすめです。

キャッシュレス決済の導入

現在流通しているセルフレジの多くは、キャッシュレス決済に対応しています。そのため、セルフレジを導入することでクレジットカードはもちろん、スマホ決済や電子マネーなどの決済手段に対応できるのもメリットです。

日本のキャッシュレスの普及率は、世界各国と比較すると高くないものの、現金を使用しない世代も増えています。セルフレジの設置によって幅広い決済方法に対応できれば、今まで店舗を利用していなかった層への訴求にもつながります。

精算ミスの防止

セルフレジを導入すると、レジ担当者はお金の計算を行う必要がなくなるため、精算ミスを防止できます。会計時に多くの紙幣や硬貨を扱う場合でも、精算機に投入するだけで金額を確認でき、適正なお釣りを返却できます。精算ミスがなくなれば、レジ締め作業もスムーズに終えられるでしょう。

衛生面への配慮

セルフレジは、利用客と従業員の接触を減らせるのもメリットです。衛生面に配慮した店舗運営を実現でき、コロナ禍で高まった非接触での接客ニーズを満たすことができます。顧客の印象アップにつながり、安心して利用してもらえるようになるでしょう。

このように、スーパーにセルフレジを導入することで、店舗が抱えるさまざまな課題の解決に役立ちます。

セルフレジをスーパーに導入する際に押さえておきたいこと

セルフレジの設置はメリットも多いものの、いくつかの課題もあります。ここでは、スーパーにセルフレジを導入する際に押さえておくべきポイントを解説します。

導入コストやランニングコスト

セルフレジの導入には、一定の費用が必要です。本体を購入する場合は、初期費用に加えてメンテナンス費用などがかかるケースもあります。購入せずにレンタルやリースをする場合は、初期費用を大きく抑えられるものの、毎月のランニングコストがかかります。予算を考慮して導入方法を決定しましょう。

セキュリティ対策

セルフレジではレジ操作の一部をお客様に任せるため、セキュリティ対策も欠かせません。例えば、精算せずに袋詰めを行い、持ち帰ってしまうなどの事例も報告されています。セルフレジを導入する際は、併せて防犯カメラやアラームを設置するなどセキュリティ対策も万全にしておきましょう。

設置スペース

セルフレジを導入する際、設置スペースが問題となるケースもあります。セルフレジは、一般的な有人レジと比較すると省スペースの製品も多いものの、バーコードの読み取りや決済を行うため、ある程度の空間が必要です。セミセルフレジをレイアウトする場合は、圧迫感が出ないように工夫すると良いでしょう。

オペレーション

有人レジからセルフレジに切り替えた場合は、使用方法の説明やサポートをするためのスタッフを配置しましょう。特にスーパーの場合、高齢の利用者も多いため、セルフレジを使い慣れていない可能性が考えられます。サポートが不十分だと不親切なお店として認識され、シニア層を中心に顧客の離脱につながるおそれがあります。

上記のポイントを押さえておくと、セルフレジをスムーズに導入でき店舗運営の効率化につながります。

スーパーへのセルフレジ導入事例

スーパーでのセルフレジ導入事例
セルフレジはその利便性の高さから、全国のスーパーで導入が進んでいます。最後に、セルフレジの導入店舗の例をご紹介します。

ライフ

首都圏と近畿圏を中心に店舗を構えるスーパーの「ライフ」では、レジ前の行列の解消や精算ミスの防止などを目的として、セルフレジが導入されています。これにより、夕方や土日などの利用客が多い時間帯でもスピーディーにレジ作業を行うことができ、回転率の向上に役立っています。

また、以前はライフアプリの利用が有人レジに限られていましたが、2021年7月にセルフレジでも対応し、アプリを利用する方も従業員と対面せずに会計することが可能になりました。

いちい

福島県を中心に展開する地域密着型スーパーの「いちい」では、一部の店舗でセミセルフタイプのレジを設置しています。レジ待ち時間の短縮が目的で、商品登録は従来通りレジスタッフが行っています。また、通常の有人レジも併設しており、高齢者などセルフレジの操作に不安のある方でも安心です。

せんどう

千葉県の食料品スーパー「せんどう」では、人手不足の問題を抱えていました。それが原因となり、精算業務でのミスや従業員のストレス増大などにもつながっていたようです。その解決策として導入されたのがセミセルフレジ。利用客との金銭授受の機会をなくすことで、レジ業務を簡略化し、人手不足を解消しました。

まとめ

スーパーは、レジ周辺の行列や多様化する決済方法への対応、新型コロナの影響による衛生面などさまざまな課題を抱えています。その解決方法として、多くの店舗で導入が進められているのがセルフレジです。導入のメリットはもちろん、注意点も理解した上で設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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