群馬県みなかみ町、豊かな自然に囲まれた場所に位置するスキー場の運営をされております、水上高原スキーリゾート様。
今回はその施設内のみなかみ食堂様とカレーショップかえで様にタッチパネル型券売機と呼出モニターを導入いただきました。
水上高原スキーリゾート

水上高原スキーリゾート様について総支配人の奈良様にお伺いしました。
「スキーリゾートでは、最長滑走距離3,000mのゲレンデや、初級者向けのすいすいファミリーコース、上級者向けのグランドコンコースなど、レベルに応じた多彩なコースをご用意しています。また、犬ぞり体験やスノーラフティングなどスキー・スノーボード以外のアクティビティも充実しておりまして、ゲレンデでの滑走を目的としないお客様にもお楽しみいただけるようになっています。」
「近年では平日を中心に外国人観光客が増加しておりますが、週末にはファミリー層を中心に賑わいを見せています。多彩なコースやアクティビティの充実により、初心者から上級者まで、年齢を問わずに毎年多くのお客様にお越しいただいていますね。」
そしてリゾート内で実際にタッチパネル型券売機を導入いただきました。みなかみ食堂様とカレーショップかえで様について、レストランマネージャーの木村様をはじめ、各店舗の責任者である佐々木様、阿部様にお話を伺いました。
みなかみ食堂とカレーショップかえで
「日帰りスキーセンターに入っておりますみなかみ食堂では、地元みなかみの郷土料理をアレンジしたメニューを提供しています。特に人気なのが、谷川味噌ラーメンです。有名な谷川岳をイメージし、山盛りの野菜がのったインパクトのある味噌ラーメンです。その他にも、群馬名物のうどんや丼もの、定食などバリエーション豊かなラインナップが魅力です。」
「水上高原ホテル200にあります、カレーショップかえでは、水上高原限定の三元豚のカツを使ったカツカレーや、ダムを模したダムカレー、野菜だけのキーマカレーなど、多彩なカレーをご用意しております。中でも一番人気なのはビーフカレークラシックで、食べ応えのある大ぶりの牛肉がたっぷり入った濃厚な味わいが特徴の一品です。また、平日はみなかみ食堂がお休みのため、一部メニューはカレーショップかえででも味わっていただけます。」
水上高原スキーリゾート様では、スキーやスノーボードだけでなく、地元の味も堪能できる食事処が充実していて、冬のレジャーを存分に満喫できるスポットとして多くのお客様に親しまれています。

提供ミスのないスムーズな店舗運営

みなかみ食堂様、カレーショップかえで様ともに、今の営業方法からより効率的な券売機の利用方法を目指されていました。
「どちらの店舗も以前は現金のみ対応の券売機を使用しておりまして、お客様に券売機で食券を購入いただき、料理をお客様の元へ提供するスタイルと、購入した食券をキッチン前のカウンターへお持ちいただき、料理ができあがったらスタッフがマイクで呼び出して受け渡しをするスタイルで運営していました。それぞれの店舗で店内レイアウトが異なるので、それぞれ提供方法も店舗ごとに効率のいい方法で運用していました。」
以前はそれぞれの店舗で利用方法を使い分けていた様ですが、それぞれの店舗で乗り越えるべき課題もあったようです。
「お客様に食券を購入していただくこと自体はスムーズだったのですが、紙の食券を元に、注文を伝達して調理、提供を行っていたため、提供時にミスが発生していました。」
「例えば、食券での運用であったのは、2名様でビーフカレーの大盛りとカツカレーの普通盛りをご注文いただいた際にお食事の食券に加え大盛りの食券が入り計3枚の食券になります。これだけだと、大盛りの食券がどちらのお食事のものか、判別がつかなくなってしまうことがあり、対応が必要だと感じておりました。」
確かにボタン式券売機の場合、トッピングや大盛りなどのオプションを注文された際は、追加の食券が発生するため、スタッフによるアナログな管理が必要不可欠となります。また、昨今のインバウンド需要の高まりに伴い、キャッシュレス決済へのニーズも増加しているそうです。
「従来の券売機は現金のみ対応だったため、キャッシュレスは基本的にご利用いただけませんでした。どうしても、というお客様にはスタッフが個別に対応する場面が多く、業務負担が増えていました。さらに、スキーシーズンは臨時のスタッフを採用していましたが、このような対応に手間取ってしまうことも多々ありました。」
実際にどのくらいのお客様が店舗を利用されているのでしょうか。
「冬季の繁忙期は時に混雑しており、1日あたり200〜300人、多い日には500人以上のお客様にご利用いただいています。以前の運用ではスタッフにも余裕がなく、対応に追われる毎日でしたね。」

課題を解決し、安定した営業をするための券売機

「券売機の導入にあたっては、多様な決済への対応にとどまらず、調理指示の即時連携や、料理完成時にお客様へのスムーズな呼び出しまで対応できるシステムを探していました。」
「探す上で、今までの券売機と同様に、注文と会計が同時に行われ、その内容がリアルタイムでキッチンに届くこと。そして料理が完成した際には、お客様の呼び出しが可能な仕組み。この2点は必須条件でしたね。」
水上高原リゾート様は今回券売機の買い替えにあたって課題と導入条件を明確に決められておりました。そういった中で、数ある企業からCASHIERのタッチパネル型券売機の導入を決断された背景にはどういったことがあったのでしょうか。
「第一に、クレジットカードをはじめとする多様な決済手段に対応していること。そして、課題にあった注文情報が即時にキッチンへ連携される点です。」
商談の中でご説明いただいた券売機の操作画面も非常にシンプルでわかりやすく、お客様もスムーズに利用できていると思います。合わせてキッチンプリンターも導入しましたが、出力される注文伝票の内容が非常に見やすく、現場のスタッフが使いやすいようにレイアウトのカスタマイズをしていただけるのも、決め手でした。」
「そして料理が完成した際のお客様が呼び出せる仕組みについても、キッチンモニターを導入させていただきまして、モニター上に食券に記載された呼出番号が表示されお客様にアナウンスできているので、希望要件通りの導入ができました。」

券売機と呼出モニターの活用でできた円滑な営業と店舗の回転率向上
タッチパネル型券売機を導入したことで、みなかみ食堂様とカレーショップかえで様、どちらの店舗でも業務改善と人件費削減を達成できたそうです。
「実際に、それぞれの店舗で1名以上の人件費を削減できています。スキーシーズン中は毎年臨時スタッフを雇用して各店舗に配置していたのですが、その人数を抑えて日々の営業を行うことができました。新しく入ったスタッフへの教育コストやオペレーション管理の負担も減り、従業員への負荷を軽減できたと思います。」
券売機のオプション機能で現場オペレーションの最適化

実際に水上高原リゾート様ではタッチパネル型券売機の活用から、注文からお料理の提供までの流れが改善されたとのこと。
「これまでは、食券を受け取ったタイミングで、ネギ抜きなどのトッピング対応を口頭で行っていましたが、今では、券売機上でそういった料理へのトッピングなどをお客様に選んでいただけるようになりましたので、内容確認や伝達の手間がなくなりましたし、提供ミスもなくなりました。」
また、みなかみ食堂様とカレーショップかえで様の営業切り替えにも柔軟に対応できるようになったそうです。
「券売機のメニューが曜日ごとに自動で切り替えられる機能も有効活用させていただいておりまして、みなかみ食堂は週末のみの営業なのですが、平日はカレーショップかえでの方でもみなかみ食堂のメニューを一部ご注文いただけるようにしています。本来であればメニューの付け替え設定などが発生しそうなイメージですが、そういったメニューの切り替えも曜日ごとに自動で切り替えられているので重宝しています。一度設定してしまえば自動で切り替えてくれるの切り替えの手間がないのは便利ですね。」
呼出モニター連携で接客方法の大幅改善と業務効率化

今回、呼出モニターとの連携により、既存の運用スタイルを大きく変えることなく導入できた点も評価いただいております。
一方カレーショップかえで様では、従来の接客スタイルからを大きく変えた箇所があったそうです。
「カレーショップかえではお客様が滞在する部屋が3つに分かれておりまして、みなかみ食堂のように呼び出すことが難しく、以前は、スタッフが食券を受け取って席へご案内し、キッチンに伝達、料理完成後にスタッフが席まで運ぶというオペレーションでした。」
「導入後は注文後、お客様自身でお席を確保していただき、お料理の提供準備が各部屋に設置してある呼出モニターに番号が表示され、お客様ご自身で取りに来ていただくといった運用に変更しました。」
このように注文から提供までの間にスタッフの手が入らなくなったことで、多くのメリットがあったそうです。
「今は、スタッフが注文の伝達やお客様の案内をする必要がなくなったことで、臨時スタッフを2名程度削減できましたし、効率的な営業が可能になりました。
少ない人数でもスタッフがテーブルの片付けや清掃の対応ができるようになっているので、店舗の回転率が向上しました。さらに、サービスの時間を別のお客様対応の時間に使えるようになったことで、サービスの質も向上できましたね。」
「3部屋全てに呼出モニターを設置して、お客様ご自身で料理を取りに来ていただくので、以前のようなスタッフ同士の伝達ミスやお料理の提供ミスもほとんど無くなりました。」
人件費の削減や業務の効率化といった導入効果だけでなく、接客サービスの質の向上にもつながったと伺い、大変うれしく感じております。コストを抑えながらも、より良い顧客体験の提供を実現された点に、私たちも大きなやりがいを感じております。

困った時にいつでも頼れる充実したサービス

「何か困ったことがあれば、電話一本でサポートをしていただけるので本当に助かっています。特に曜日ごとのメニュー自動切り替えの設定時などは、専門の方が丁寧に対応してくださり、安心して利用できました。」
一方で、現場ならではのご意見もいただきました。
「繁忙期にはこちらのスタッフにも余裕がなく、電話をかける時間すら取れないこともあります。そういった時のためにマニュアルをもう少し簡単に、直感的に見られるとさらにありがたいですね。」
このようなお客様の声を受け、CASHIERでは他の導入店舗様からのフィードバックも反映しながら、オンラインマニュアルの拡充や見やすさの改善を行っております。メニュー設定や呼出番号管理など、現場で役立つ機能をスムーズにご活用いただけるよう、今後もサポート体制の強化に努めてまいります。
季節ごとに違ういつでも特別な体験を

水上高原リゾート様のは季節ごとに様々なアクティビティがあり、魅力はスキーだけにとどまりません。
「夏にはスキー場がゴルフ場に変わります。また、ジップラインや、ツリートレッキングなど、自然を活かしたアクティビティも豊富にご用意しています。そして夕方には、ゴルフカートを利用したカートドライブも人気のアクティビティの一つです。さらに、露天風呂「眺望の湯・白樺」では、四季の移ろいを肌で感じながら、ゆったりとした時間を過ごしていただけます。」
「ファミリー層に配慮した施設づくりも進んでおり、ホテルは改装をして、コーナービュースイートをはじめとした大自然を一望できるお部屋をご用意しています。また、ミキハウス子育て総研株式会社による”ウェルカムベビーのお宿”の認定を受けた客室もあり、小さなお子様連れのお客様にも安心してご利用いただけます。」
「5月から初夏にかけては、尾瀬ハイキングのシーズンです。水上高原リゾートからは尾瀬の玄関口である”鳩待峠”へのアクセスがよく、山歩きや湿原の自然観察など、この時期ならではの楽しみ方ができます。」
スキーだけでなく、自然・温泉・アウトドア体験を満喫できる水上高原リゾートは、まさに一年を通して楽しめる総合リゾートです。
CASHIERもお客様に使いやすい券売機をご利用いただくために、日々サービスをアップデートしていきながら、今後とも水上高原リゾート様のサポートを続けられるように努めてまいります。