飲食店にセルフレジを導入するべき?メリット・デメリットを徹底解説 店舗DX

飲食店にセルフレジを導入するべき?メリット・デメリットを徹底解説

2023/12/19

近年お店でよく見かけるセルフレジですが、実は飲食店でも普及が進んでいます。特に非接触が求められる近年、セルフレジの導入を検討している飲食店経営者の方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、セルフレジを飲食店に導入するメリットとデメリットや導入の流れを分かりやすく説明します。

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【今回のコラムをざっくりまとめると…】

この記事では、飲食店向けセルフレジの導入効果を解説しています。人件費の削減、会計スピードの向上、ミスの防止などが主なメリットです。繁忙時の効率化にも寄与し、顧客満足度の向上が期待されます。導入の際は、店舗運営に合うシステムを選ぶことが重要です。

目次
1 飲食店のセルフレジとは 1.1 飲食店のセルフレジの種類 2 飲食店にセルフレジを導入する将来性 3 飲食店のセルフレジの仕組みと使い方 3.1 セルフレジの仕組み 3.2 セルフレジの使い方 4 セルフレジを飲食店に導入するメリットとデメリット 4.1 メリット 4.2 デメリット 5 飲食店におけるセルフレジ導入の流れ 5.1 セルフレジの選定 5.2 発注・設置 5.3 初期設定・運用 6 飲食店におけるセルフレジの導入価格相場 6.1 利用できる補助金 7 飲食店で進む完全セルフ化とは 7.1 モバイルオーダーとは 8 まとめ

飲食店のセルフレジとは

まず、一般的な有人レジと異なり、セルフレジはお客様自身が会計業務の一部あるいはすべてを行うタイプのPOSレジシステムのことです。セルフPOSレジやセルフPOSとも呼ばれています。

飲食店で使用されているセルフレジには主に2つの種類があります。ここでは、それぞれの種類について詳しく解説します。

飲食店のセルフレジの種類

  • 前払いセルフレジ

消費者が商品を受け取る前に、会計を済ませるタイプのレジのことです。

ラーメン店や牛丼屋などのメニューが限られている飲食店やテイクアウトのみを行っている店舗で取り入れられており、発券機とも呼ばれます。

前払いセルフレジでは基本的にはレジにスタッフを配置する必要がないため、スタッフは本業に集中でき、商品の質やお店の回転率を上げられるというメリットがあるのです。

また、お金の受け渡しがなく商品の受け渡しのみとなるため、感染症対策にも有効です。精算時に手を洗ったり消毒をしたりという手間がなくなり、より衛生的なオペレーションが可能となるでしょう。

  • 後払いセルフレジ

前払いセルフレジとは反対に、飲食を済ました後の退店時に精算を行うタイプのレジです。

消費者のタイミングで会計を済ますことができるため、レジへの従業員配置は必要ありません。また、レジでスタッフを待ったりする必要もないため、利用者目線でもストレスのないスムーズな会計が可能となるでしょう。最近では、回転寿司やカラオケ店などでも導入が進んでいます。

このように、前払いと後払いではそれぞれで対応の流れが異なるということを理解しておくことが大切です。

飲食店にセルフレジを導入する将来性

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飲食店にセルフレジを導入して、将来性はあるのでしょうか。
全国的に小売店や飲食店を中心に多くの店舗で導入が進んできてはいるものの、中小企業や小規模企業においてはまだ導入のハードルは大きいかもしれません。

しかし、セルフレジの普及率や無人店舗の市場規模は拡大しており、セルフレジにおいても同様にその需要はより高まっていくと考えられます。また、サービス業では人材不足対策と業務効率化を両立することが、自社の競争優位性を保つうえでも重要といえるでしょう。

最近では大型セルフレジだけでなく、コスパに優れたセルフレジも増えています。そのため、小型店舗であっても自社に適した機種を選ぶことも可能です。

こうした理由から、将来的な事業体制の強化を考え、飲食店のセルフレジ導入は検討すべき事項といえるでしょう。

 

飲食店のセルフレジの仕組みと使い方

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飲食店にあるセルフレジの仕組みと使い方を解説します。

セルフレジの仕組み

前払いレジと後払いレジの2つのタイプのセルフレジの使い方を解説します。

●前払いレジ

前払いレジは、店内で飲食するケースとテイクアウトするケースの2種類があります。
店内で飲食するケースでは、券売機をイメージするとわかりやすいでしょう。お客様が選んだメニューの価格が画面上に表示され、代金を支払うことで食券が出てきます。

また、テイクアウトするケースでは、モバイルオーダーというシステムを利用する形です。モバイルオーダーについては後述していますので、そちらをご覧ください。

●後払いレジ

後払いレジでは、お客様の座るテーブルごとにバーコードやQRコードを用意して読み取ることで、それぞれのテーブルごとに注文内容を自動で振り分けます。会計時には、レジでバーコードやQRコードを読み取ることで、提供した商品名や商品価格などの商品情報を画面上に反映させます。

 

セルフレジの使い方

前払いレジと後払いレジの2つのタイプのセルフレジの使い方を解説します。

●前払いレジ

前払いレジの使用は以下の流れで行います。

1. お客様は入店時に注文したい商品を発券機で購入

2. 購入した券を店員に渡す

3. 料理を運んでもらい、サービスを受ける

基本的に現金決済のみでの対応の場合が多くなっています。

●後払いレジ

前払いレジの使用は以下の流れで行います。

1. 入店時にバーコードやQRコードをお客様に渡す

2. 注文時にバーコードやQRコードを通して、注文情報が蓄積される

3. 会計時にバーコードやQRコードをレジで読み込む

4. 注文した商品の合計金額が表示されて決済

企業によっては、キャッシュレス決済に対応したセルフレジを設置しており、多様な決済方法から消費者が自身で選べます。

 

セルフレジを飲食店に導入するメリットとデメリット

そもそもセルフレジとは、利用者自身で決済を行えるレジのことを指します。では、飲食店に導入した場合にはどのような利点や課題があるのでしょうか。

メリット

セルフレジ導入によって、主に下記の利点があります。

  • レジ業務の負担軽減
  • 会計ミスや不正の防止
  • 人件費削減
  • レジ待ちによるストレス軽減
  • 衛生面の向上

セルフレジでは、商品情報のレジ登録・会計処理を機械によって行うため、利用者から預かったお金を数えたり、お釣りを計算したりする必要がありません。そのため、スタッフのレジ業務の負担が軽減されるだけでなく、お金に関する人的ミスを防止することができるのです。

また、セルフレジでは金銭の授受履歴や操作ログが確認できるため、不正の防止にもつながるという利点があります。

このように、利用者自身で会計を行ってもらうことで、レジに配置するスタッフを最小限に抑えることができ、人件費の削減にも貢献します。

店舗側へのメリットだけでなく、利用者側にもメリットがあります。

たとえば、混雑時には他の業務で忙しくレジにスタッフが来るまでに時間がかかることがあります。しかし、セルフレジを導入することで、利用者自身のタイミングで会計を行うため、このようなレジ待ちのストレスがなくなるのです。

また、セルフレジでは現金を直接手渡しをするということがなくなるため、食事を扱う飲食店においては衛生面の改善にもつながります。

セルフレジのメリットについてこちらでも詳しく解説しています。

関連記事:セルフレジのメリットを理解しよう!店舗と顧客の双方に与える影響

デメリット

一方でセルフレジ導入には、主に以下の課題が挙げられます。

  • 導入コストがかかる
  • 設置スペースを要する
  • レジでのサポートが必要

導入には、機器を購入するなどの費用がかかります。POSレジに加え、自動釣銭機などの周辺機器などが必要となるため、初期費用で数百万かかる場合もあります。

また、決済業務を行うための精算機を設置する必要があり、通常のレジに比べて多くのスペースを要するという特徴もあります。レジ設置のために飲食スペースを潰してしまうと、その分席数が減り回転率も悪くなる可能性もあるでしょう。

他にも、利用者自身で会計を行うセルフレジでは、機器の操作に慣れていない人にとっては操作が難しく感じてしまうというデメリットもあります。スムーズな操作ができないと、レジが混雑してしまう可能性もあるため、スタッフのサポートが必要となるでしょう。

こちらでもセルフレジのデメリットに関して解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:セルフレジとは?導入すべき業種やメリット・デメリット、注意点を徹底解説

飲食店におけるセルフレジ導入の流れ

ここでは、導入の流れをステップごとに解説します。

セルフレジの選定

はじめに、導入するレジの選定を行います。レジの種類だけでなく、搭載されている機能についても確認したうえで選定しましょう。セルフレジの導入を成功させるには、まずは自店舗ではどのような機能が必要となるのかを整理しておくことが重要です。

また、導入コストがかかるという課題もありますが、近年では購入だけではなくレンタルやリースといったサービスも増えてきているため、自店舗に合った方法でレジを選びましょう。

最近では、飲食店向けセルフレジというパッケージ化された商品や、自社で機能をカスタマイズできる商品もあるため、自社の目的に合わせて選定してください。

発注・設置

レジを選定したら、発注を行い、店舗に設置します。会社によっては、導入前にお試し利用ができるケースもあるため、導入後の失敗を防ぐためにも積極的に利用しましょう。

また、セルフレジは設置スペースを要するため、導入前にどこに設置するのかということを検討しておかなければいけません。スペースがない場合には、席を減らしてスペースを用意するなどの工夫が必要となるため、導入前に確認しておくことが大切です。

初期設定・運用

セルフレジの設置が完了したら、初期設定を行います。

自店舗のメニューを登録したり、金額の設定を行ったりなどの作業が必要です。初期設定は業者が行ってくれる場合もあれば、自身で行う必要がある場合もあるため、導入前にサービス範囲を確認しましょう。

また、セルフレジの使い方等も店舗スタッフ間で共有しておく必要があるため、運用に向けた準備を整えてください。

準備が整えば、いよいよ運用開始となります。導入当初は利用者にも慣れてもらう必要があるため、困った際にすぐにサポートできるようレジにスタッフを配置しておくと良いでしょう。

このように導入自体の流れはシンプルで簡単ですが、導入後の運用に失敗しないためにも最初のステップであるレジ選定は慎重に行うべきです。

飲食店におけるセルフレジの導入価格相場

セルフレジの価格相場についてご紹介します。

利用できる補助金

セルフレジの導入には高額な費用がかかることから、導入に踏み切れない飲食店経営者も多いかもしれません。

そうした場合、補助金や助成金制度の活用がおすすめです。国や地方自治体が主導しており、基本的に返済不要であることから、安心して資金調達できる手段となっています。

以下の記事で、セルフレジ導入に活用できる補助金・助成金を紹介していますので、費用についてお悩みの方は役立ててください。

関連記事:POSレジ導入時は補助金を活用するべき!申請方法や注意点を解説

飲食店で進む完全セルフ化とは

近年では、セルフレジだけでなくセルフオーダーシステムを活用して完全セルフ化を行う店舗も増えてきています。 完全セルフ化をすることで、食事のオーダーから会計までを利用者自身で行うため、スタッフの業務負担軽減や業務効率の向上に大きく貢献するのです。

これにより、配膳以外で店員と利用者との接触をなくすことも可能となります。

飲食店では人手不足によりスタッフの長時間労働が問題視されていますが、完全セルフ化を行うことで、飲食店の抱えるさまざまな課題を解決することができるようになります。

モバイルオーダーとは

モバイルオーダーとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末から商品を注文・決済するシステムです。飲食チェーン店だけでなく、個人経営店でも運用が進められています。

顧客自身のモバイル端末を利用する場合には、各テーブルにQRコードを設置し、それを顧客が自身の端末で読み取ったうえで注文します。また、店舗側が注文用のタブレット端末を用意する場合は、画面上の指示に従ってタップすることで注文できます。

セルフレジとともに、モバイルオーダーを導入することで、セルフ注文やセルフ決済といったセルフ化をより推進できるでしょう。

モバイルオーダーの詳細は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:モバイルオーダーとは?導入メリットや注意点、導入事例を徹底解説

まとめ

飲食店でも普及し始めているセルフレジには、大きく分けて前払いレジと後払いレジの2つに分けられます。

店舗の特徴や運営体制を考慮して自店舗に合ったものを導入することが重要ですが、セルフレジの導入における課題を理解した上で対策をしておくことも大切です。

近年では、完全セルフ化も進んでいるため、飲食店が抱える課題を解決するためにも、完全セルフ化を検討してみても良いかもしれません。

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記事の投稿者PROFILE

CASHIER カスタマーサクセス

藤原 貴雄

2014年11月入社。前職はインテリア販売を経験し、接客/営業のスキルを磨く。
前職で培ったスキルをベースにPOSレンタルの営業や各地方の物販運営業務などを経験。
2021年CASHIER事業としてチーム変更し、
現在はカスタマーサクセスのリーダーとしてチームを纏める役割を担っている。

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