【ipadレジスター】iPadを使ったPOSレジを導入する際に注意したいポイント POSの基礎知識

【ipadレジスター】iPadを使ったPOSレジを導入する際に注意したいポイント

2021/08/04

近年、買い物に行ってお会計をしようと、ふとレジを見てみると「レジがiPad」なんていうシーンを見かけることが多いのではないでしょうか? 日本では2010年頃から少しずつiPadを利用したPOSレジが普及し始め、最近ではカフェや飲食店、アパレルショップなど 多種多様な業態の店舗でiPadレジを、見かけるようになりました。iPadレジが出始めた当初は主に中・小規模のお店での導入事例が目立ちましたが、今では全国に展開するような大規模チェーン店でも導入されるケースが出てきています。

ipadレジはレジアプリをインストールしたipadと周辺機器を揃えることで本格的なレジ環境を整えることができますが、その一方で汎用タブレットをベースにしたシステムでもあるためデメリットや運用上知っておかなければならないリスクもあります。

レジは一度導入して運用を開始してしまうとなかなか入れ替えることができないものです。しっかりと自社の運用方法に合っているかどうかを確認した上で導入を検討するのがおすすめです。 本投稿ではipadレジのメリットやデメリット、基本的な機能や導入方法をできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

目次
1 iPadレジとは? 2 iPadレジの特徴を確認 2.1 導入のメリット 3 導入のデメリット 4 導入際に注意するべきポイント 4.1 手軽に導入できる=「安くてなんでもできる」ではない 4.2 レンタルは可能?? 4.3 iPadレジに必要な機器 5 導入時に活用できる補助金について 6 まとめ

iPadレジとは?

ipadを使用したPOSレジの店頭イメージ

iPadレジとは、iPadにレジ機能のあるアプリを入れて、実際の店舗でも本格的なレジとして使えるようにしたiPadのことを指します。

日本国内ではiPadに入れるレジアプリを開発して、お店向けにサービス提供している会社は複数あり、アパレルショップに特化したものや飲食店、各種サービス、業態に特化したものなど多様なレジアプリ・システムが展開されています。 iPadを使ったレジは、国内でのiPad普及とともに2010年頃から徐々に広がりを見せ、年々シェアを拡大してきました。 最近で見かけることが珍しくないくらいになっていますね。

世界的に見てみるとAndroid(アンドロイド)またはWindowsを使用したPOSレジが主流ですが、日本ではiPadにアプリを入れるだけでレジになるという手軽さからiPadレジが流行し、認知度も高くなってきています。

これまでPOSレジやPOSシステムというと高額で小規模な事業者にとって導入のハードルが高いものとして扱われてきましたが、ipadレジの普及によって小規模のお店であっても、売上データを分析や、レジと連動した在庫管理、予約管理やマーケティングなど、費用をかけずにさまざまな要望を叶えてくれるようになりました。

iPadレジの特徴を確認

ipadを使用したPOSレジのセットアップ

ではまずiPadレジの特徴をチェックしていきましょう!

  • iPadがスタッフのレジ操作画面になっている
    レジ操作に必要なボタンや選択肢、金額がその都度画面に表示され、画面のタッチで操作します。
  • SimカードもしくはWifiを使って常にインターネット接続されている
    基本的にはクラウドサービスなのでインターネットの常時接続が必要になります。しかし機能を制限することでオフラインでの利用もできるようになります。
  • レシートプリンターと連動している
    iPadとレシートプリンターはBluetoothで無線接続されており、iPadで決済ボタンをタッチするとレシートが出てきます。
  • キャッシュドロアーと連動している
    キャッシュドロアーとレシートプリンターが有線でつながっている構成が一般的でお会計の際、iPadレジからレシートプリンターに無線でデータが飛び、 レシートを印刷するときに有線を経由してドロアーへ信号行って開くという仕組みです。
  • バーコードスキャナーも使用可
    iPadにはイヤホンジャックや充電コネクタ以外のポートが付いていないため、バーコードスキャナーを使う場合、Bluetooth接続スキャナーが必要になります。

では続いてメリットとデメリットについて見てみましょう!

導入のメリット

メリットのイメージ画像

  • レジ周りをスマートにできる
    従来のレジ専用機と比較すると占有スペースが格段に少ないため、レジ周辺やカウンター周りをコンパクトにまとめることができます。

  • アプリをアップデートすることで常に最新のレジシステムを利用できる
    最新バージョンにアップデートすることで機能追加や法改正などの変化にも素早く柔軟に対応できます。従来のPOSシステムの場合ソフトウェアの更新に一定の費用がかかる一方、レジアプリでは追加費用がかからないという点も大きな魅力です。
  • レジ以外のいろいろな機能を使えたり、他のサービスと連携させたりできる
    在庫管理はもちろんのこと顧客管理や発注、仕入管理、予約管理さらには勤怠管理や年末調整、給与計算に至るまで、さまざまなアプリで機能を追加することができます。また「弥生」、「freee」といった会計ソフトなど外部システムとの連動も可能です。
  • 親しみのある操作感
    直感で操作できるので、タブレットやスマートフォンを使い慣れていれば操作に困りにくい ・持ち運びがしやすい ipadは基本的に持ち運ぶことを前提に設計されているデバイスなので従来のレジと比べると非常に持ち運びやすく、移動販売や期間限定のイベントのような場面に適しています。
  • 内臓バッテリーがある
    iPad自体にバッテリーが内臓されているため一定時間は電源供給なしでもレジとして稼働できます。
  • ipadならではの見た目
    ipadの洗練されたデザインはレジ周辺をスッキリ、オシャレに見せたいという方にはピッタリです。またipadは他機種と比べて周辺機器のラインナップが充実しているためさまざまな形状のスタンドやケーブル、カバーなど 使い手の好みに合わせて選ぶことができます。

導入のデメリット

デメリットのイメージ

前項では良部分だけをまとめてみましたが、もちろん良いこと尽くしではありません。ipadレジの導入に際しては予め知っておかなければいけないリスクやデメリットもあります。

では一つずつ見ていきましょう!

 

  • BluetoothやWifiなど無線通信を多用するため通信関係でトラブルが起きやすい。
    通信が不安定なときには、エラーが発生したり、レシート印字に時間がかかるなど基本的な動作が不安定になりがちです。 店内が混雑していない状況であればそんなに気にならないかもしれません。 しかし、列ができいる状況やお客様が急いでいる状況で動作が不安定になると多くのお客様に迷惑をかけることになってしまいます。
  • iPadのOSアップデート実施後、レジアプリ側が対応できるまでの間プリンターやドロアーが一時的に動作しない時がある
    iOSのアップデートは基本的に予告なしに行われるため、レジアプリ側が最新iOSに対応できずレジ動作ができなくなる事があります。 これはタブレットという汎用的な端末をプラットホームとしている以上仕方ありませんがこのような可能性をはらんでいることは承知しておきましょう。
  • フリーズなどが発生する可能性がある
    動作の不安定が原因で会計中にアプリがフリーズしてしまったり、アプリが強制終了されるといった不具合が出ることがある。またクレジット決済においても読み込みしたまま決済処理が完了にならず待たされ、結果エラーになるといった不具合もあります。
  • 動作の安定性では専用端末に劣る
    ipadのスマートな見た目だけに意識がいってしまいがちですが、金銭を扱うレジにとって「動作の安定性」は最も重要な要素です。基本的な動作の安定性は日々のレジ対応の一回一回に付いて回るストレスにもなり得るため予めリスクは知っておいた方が良いでしょう。
  • 耐久性
    そもそもipadは一般家庭用で使用することを想定して作られています。そのため水濡れや衝撃、落下などに強くありません。また充電コネクタ部分の耐久性なども業務用に作られているものと比較して弱いです。前出のアップデートや不具合などを考慮すると常に予備機を準備しておくのがオススメです。
  • iPadレジそのものに不安を感じることがある
    物理的なボタンを押す従来型のレジに慣れていたり、パソコンが苦手な人の場合、ipadレジを受け入れられない人もいます。導入前には現場のリテラシーを確認しおくことも大切です。 またアプリのアップデートによりメニュー画面が変更になった際混乱してしまうと言った事態もあります。

導入際に注意するべきポイント

ここからは導入前に知っておきたいポイントを見ていきます。

手軽に導入できる=「安くてなんでもできる」ではない

予算やコストのイメージ画像

導入時の初期費用

ipadレジはipadの普及により「身近な端末」という印象があるため安く導入できるようなイメージを持ってしまいがちです。しかしipadレジの導入費用を調べてみるとレシートプリンター、キャッシュドロアーなど一般的なレジ環境を整えた際の相場は160,000〜180,000円となっています。

ipadレジは運用開始前に店舗設定や販売商品登録の設定をユーザー自身が自分で行う必要があります。メーカー側でこれらの作業を代行してくれるサービスもありますが、基本は有料となっており、これらの費用は初期費用には含まれておりません。

無料〜15,000円、幅広い月額費用とその違い

月額の利用料を見てみると無料のものから月額15,000円近い高機能なサービスまでさまざまです。無料のサービスにおいてはレジとしての必要最低限の機能こそ無料となっていますが、登録できる商品点数やPOSデータの保存期間に制限があったり、複数店舗の管理、電話サポート、自動釣銭機対応など必要なサービスや機能を追加しようとすると有料のプラン契約が必要になるようにできています。

中にはサポートも含めて全て無料というサービスもありますが、無料はあくまでも無料なので高品質、高性能、高いサービスクオリティーや安定動作を望むことはできないと言ってよいでしょう。

また何か自店にとっての不具合や不都合があっても有料サービスではないため、いつ対応してもらえるかもわかりませんし、もしかすれば永久に改善されないこともあり得ます。

安定動作の信頼性とサポート

ipadレジは前出の通り、汎用タブレット端末で動作していることや、多数の無線通信規格を使用しているためレジ専用に開発された端末と比べて安定動作という最も重要な部分の信頼性で劣ります。

一般的にレジの導入に際してはレジの仕様や機能のほかにメーカーのサポート運営体制やサービスクオリティーが重要だと言われます。もちろんサポートも重要ですが、そもそもトラブルや不具合が起きにくいレジ環境を選択することが最も重要です。

サポートへの問い合わせ内容は主にレジの使い方やトラブルの対処方法になりますが、トラブルや不具合の少ないレジ環境であればトラブルの対処法のについての問い合わせ回数は減らすことができるといえます。時間的なコストを考えてもやはり安定的に動作する点は非常に重要です。

拡張性と本格的なカスタマイズの可否

ipadレジは拡張機能として外部サービスや外部のシステムと連携できる仕組みなどが用意されています。しかし自社の運用体制や組織に合わせた独自のカスタマイズをすることはできません。
たとえば

  • ECの在庫と複数店舗の在庫を一元管理し、毎月決まったタイミングで在庫データを本部へ送信したい
  • 在庫が一定数量まで減ったら自動で発注できるようにする

など ipadレジにおいてはこのような運用面に一歩踏み込んだカスタマイズはできません。 昨今、注目されつつある店舗のDX、または店舗の効率化を目指そうとした際にPOSレジは重要な交差点の役割を果たすためカスタマイズの可否は非常に大きなポイントになります。

レンタルは可能??

常設店舗でiPadレジを導入する場合は、iPad本体から周辺機器まで一式購入し、レジアプリやシステムの利用料、その他オプションサービスの費用を毎月払うスタイルが基本となります。フリーマーケットやコミケ、お祭り、物産展などの催事出店やアーティストのライブ物販など、短期のイベント向けにレンタルサービスを提供している会社はある一方で、常設店舗の向けに展開されているiPadレジのレンタルはない状態です。

株式会社ユニエイムのCASHIER POSサービスでは「フリープラン」というサービス名で、iPadではなく自社開発したAndroid POSレジ専用端末をキャッシュドロアー、バーコードスキャナーをセットにして1ヶ月1台あたり12,800円(税別、初期費用無料)にて提供しています。

契約期間中のハードウェア交換対応、電話・メールでのリモートサポートが無料で着くので、運用面でも安心して導入いただけます。店舗向けにポスレジのレンタルを展開している会社は珍しく、初期費用が理由でPOSレジ導入を悩んでいる方には選択肢の一つとしておすすめです。

iPadレジに必要な機器

iPadをPOSレジとして使用する場合に必要な機器は以下の通りです。

  •  iPad本体
    現在ではiPadにもmini、pro、Airといったそれぞれ特徴を持った機種が販売されていますが、どれもiPadレジを運用するために必要な機能は備わっています。店頭の環境や使い方に合わせて選ぶのが良いでしょう。
  •  タブレットスタンド
    お店ごとに使いやすいもの、好きなものを選んで大丈夫です。
  • レシートプリンター
    定置型やバッテリー付きモバイルタイプなど、各サービスごとに推奨・指定のものがあります。
  • キャッシュドロアー
    サイズなど様々な種類があり、各サービスごとに推奨・指定のものがあるケースが多いです。
  • バーコードスキャナー
    基本的にはiPadとBluetooth接続できるものとなります。
  • カスタマーディスプレイ
    スタンド型の専用機もあれば、iPadやiPhone、iPodに表示させる客用画面もあります。
  • レジ以外のタブレット、またはパソコン
    売上、在庫、顧客管理などレジ以外の機能を使うために必須です。
  • 通信環境の整備
    iPadをレジとして活用するには通信環境が必須になります。POSデータと呼ばれる売上、在庫などの情報を全てクラウドで管理するため、Simカードを挿して4Gや5Gといった通信回線を利用するかWi-fiを経由してインターネットに接続する必要があります。
  • 設定・設置・レクチャーサービス
    導入時の使用方法の説明や初期設定などで料金が発生する場合があります。

iPadレジを検討する際、使っていないipadをレジに使いたいからという話があります。しかしここでも注意が必要です。

ipadはそれぞれに世代(旧モデル)があります。各世代によって対応しているOSも異なるため古い世代のモデルなどの場合はそのままレジとして使うことができなかったりします。また導入時点では使えたとしてもOSのアップデートで使えなくなってしまうケースもあるため一番長く使うという視点では導入時の現行モデルを購入するのが良いでしょう。

また電源周りにおいてはipad本体に加え、カスタマーディスプレイやレシートプリンター等が全てが独立した端末となっているためそれぞれに給電が必要になります。事前に必要な電源数なども確認しておく必要があります。

導入時に活用できる補助金について

iPadレジを導入するときには、軽減税率対策補助金を活用できる可能性があります。補助金の詳細は[軽減税率対策補助金を導入するには?]をご覧ください。指定業者のレジ機器を2019年9月30日までに購入し、補助金申請を2019年12月16日までに行う必要があります。 審査が進み申請が受理されたときにはじめて事務局からお店または会社に補助金額が支払われるため、レジ機器の購入代金を初めに全額準備する必要があります。また複数税率の対応が必要な商品を継続的に販売するお店に限って申請が可能となるため、すべてのお店が対象とはならない点は要注意です。

※軽減税率対策補助金の申請は2019年9月30日で終了しました

まとめ

iPadレジの特徴や導入前に知っておくべきポイントなどを紹介してきました。

ipadレジはハードウェア一式を揃えた後にさまざまな設定や登録作業をする必要があります。

また汎用端末であるという点から一定のリスクやデメリット、費用の発生なども予想されます。iPadレジを導入してはみたものの、思ったように運用できず、途中でやめてしまったり、備わっている機能をうまく使いこなすことができず現場で困ってしまうケースも少なくありません。

これらの懸念点を解決する手段としてipadレジ以外にレジ専用に開発、設計された専用端末を検討するのも一つです。 とたとえば株式会社ユニエイムの販売、レンタルするCASHIER POSもそんなレジ専用端末の一つです。安定性を最優先にトラブルが起きないレジを追求しながら開発、設計されたPOSレジです。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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