POSレジ導入のメリット・デメリットとは?導入時のポイントも解説 POSの基礎知識

POSレジ導入のメリット・デメリットとは?導入時のポイントも解説

2022/03/14

POSレジを導入する際、「メリットがいまいち明確になっていない」というそんな店舗経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

POSレジは、導入することで売上管理業務が改善されるだけでなく、商品管理業務やマーケティング業務なども合わせて大幅な店舗管理業務に効果があります。そこで本記事では、POSレジの導入メリット・デメリットに加え、業種ごとに期待できるメリットや導入時のポイントについて詳しく解説していきます。

この記事でわかること

  • POSレジ導入のメリット
  • POSレジ導入のデメリット
  • POSレジ導入のポイント
目次
1 POSレジとは? 2 POSレジ導入のメリット 2.1 売上管理の効率化 2.2 業務効率化の実現 2.3 在庫管理による経営改善 3 POSレジ導入のデメリット 3.1 導入コストがかかる 3.2 機能が多く覚えるのが大変 3.3 ネットワーク環境が必要 4 【業種別】POSレジを導入するメリット 4.1 飲食店 4.2 小売店 4.3 美容院・サロン 4.4 クリニック 5 POSレジ導入時のポイント 5.1 導入目的を明確化する 5.2 使いやすい機種を選ぶ 6 まとめ

POSレジとは?

POSレジとは、販売地点での情報を記録・集計できるPOSシステムを搭載しているレジのことです。

従来のレジは、会計機能のみだったのに対し、POSレジ機能は、会計機能のほかに売上管理・在庫管理機能・顧客管理機能など、多彩な機能を追加することが可能です。そのため、マーケティング施策にもデータを活用できるなど、幅広い利用が見込めます。

また、ディスプレイに表示されたとおりに画面をタッチすれば操作できるため、使用方法を覚える手間もかかりません。 こうした特長により、POSレジを導入する企業が増えています。

POSレジ導入のメリット

POSレジ導入のメリット

ここではまず、POSレジ導入で得られる以下3つのメリットについて解説します。

  • 売上管理の効率化
  • 業務効率化の実現
  • 在庫管理による経営改善

現在検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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売上管理の効率化

POSレジには販売時点情報管理システムが搭載されているため、時間・数量・販売価格といった販売情報に関するデータをリアルタイムにメインコンピュータへ自動転送できます。

したがって、商品ごとの総売上や売れ行きの好調な時期が即座に分析可能となり、死筋商品を把握してラインナップの最適化も行えるでしょう。

さらに、顧客属性の登録機能を組み合わせれば、価格調整に加えてリピーター獲得や顧客満足度の向上に向けた施策の材料にも活かせます。紙媒体の帳簿をつけるよりも格段に効率的であることから、POSレジ導入における最大のメリットの1つです。

POSレジでの売上管理についてはコチラの記事でも解説しています。

参考記事:POSレジの売上管理機能とは

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業務効率化の実現

POSレジはPOSデータの集計だけでなく、通常のレジ機能に関しても利便性が高いため、レジ会計処理やレジ締め処理にかかる手間を削減し、業務の効率化が行えるメリットもあります。

加えて、複数店舗を経営している場合は全拠点の商品情報と売上データが一元管理できることから、POSシステムの機能が搭載されたPOSレジは運営規模に関わらず有用なサービスといえるでしょう。

また、結果的にスタッフの勤務時間縮小にも繋がり、これまで発生していた余分な人件費の低減も可能です。

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在庫管理による経営改善

ビジネスの収益を向上させるには、適正な在庫管理も重要なポイントであり、市場のニーズを見誤ってストックしすぎれば、経営を圧迫するほどの負担になるでしょう。

しかし、POSレジシステムの商品管理機能は在庫数と連動させることもできるため、レジ業務が行われる度にリアルタイムで残数が減っていきます。

したがって、売れ筋商品は多めに発注しつつ芳しくないものを減らすといった対策が可能となり、保管、あるいは廃棄コストの削減にも繋がるのです。

小型端末を用いれば通常業務の合間に在庫チェックと発注作業が行えることから、POSレジサービスは様々なシーンで高い有用性を発揮します。

POSレジ導入のデメリット

POSレジのメリットを解説したところで、次は同じく重要なデメリットについても確認していきましょう。

  • 導入コストがかかる
  • 機能が多く覚えるのが大変
  • ネットワーク環境が必要

それぞれきちんと把握しておいてください。

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導入コストがかかる

POSレジは多彩な機能を備えているだけに、機能性の高さに応じた金額がかかるデメリットがあります。ただし、レジのタイプによって価格に大きな差があるため、以下を参考におおまかな予算を想定しておきましょう。

  • ターミナル型POSレジ

ターミナル型POSレジは、スーパーなどの大型店舗で広く導入されており、細かな設定が行える上に多彩な機能も備えています。そのため、導入コストは50〜100万円程度と比較的高価であり、セルフレジなどのタイプによってもさらに変動するでしょう。

  • タブレット型POSレジ

タブレット型POSレジは通常の端末に専用アプリをインストールするタイプです。コンパクト且つ操作性も高いことから、移動販売などでも用いられており、スモールビジネスにおいては最適な選択肢といえるでしょう。 一方、端末代金とアプリ自体は数万円程度で購入できますが、プリンターやスキャナーといった外部機器次第では、トータルで10〜20万円のコストがかかるケースもあります。

  • パソコン型POSレジ

パソコン型POSレジは専用ソフトをダウンロードする仕組みです。基本的にはタブレットPOSレジと似ていますが、会計情報をそのまま同じ端末で分析できる点は大きなメリットといえるでしょう。 しかしながら、導入コストがゼロ円でも月額数千〜数万円の利用料が発生するケースが多く、外部機器のコストも別途発生します。

  • ハンディ型POSレジ

ハンディ型はスキャナーとデータの送信機能を搭載しており、ほとんどの場合はターミナル型やパソコンと連携して使用します。端末自体も1〜2万円程度と手軽なため、より利便性を高めたい場合にはおすすめです。

上記はあくまでも一例となるため、導入時には自身が希望するサービスの詳細をきちんとチェックしてください。

POSレジの導入費用についてはコチラの記事でも解説しています。

参考記事:POSレジの導入費用とは

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機能が多く覚えるのが大変

POSレジは売上分析や在庫管理の効率化が図れるだけでなく、マーケティングにおいても有用性の高いサービスです。

一方、それらの多彩なPOS機能を覚えて使いこなすには相応の時間が必要となり、複数の社員を抱えているのならOJTを実施しなければなりません。

したがって、POSレジを選定する段階でセッティングや実演を行ってくれるサービスを選ぶと良いでしょう。

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ネットワーク環境が必要

POSレジは情報をストックして処理するためのメインコンピュータと連結させることから、Wi-Fiなどのネットワーク環境が必要不可欠です。

実際のところ、インターネット需要の高い現代においてはそこまで大きな問題にはなりませんが、回線の速度や強さに関しては注意しましょう。

特に有線接続に適していないタブレット型POSレジは、外部機器との接続不良が発生するケースも少なくありません。

以上のことから、POSレジ導入においてはタイプごとの特性を加味しつつ、できる限りスペックの高いインターネットプロバイダーを選ぶのがおすすめです。

【業種別】POSレジを導入するメリット

ここでは、業種別に、POSレジを導入することによるメリットについて解説します。どのように店舗運営に活かすことができるのかについて、参考にしてみてください。

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飲食店

飲食店でPOSレジを導入すると、「テーブルで注文を受ける→キッチンに注文内容を共有→会計」という一連のサービスの流れにかかる手間と時間を大きく削減できます。

注文をハンディ端末に入力すると、キッチンの端末に情報が自動で送信されるようにできたり、お客様自身にタッチパネルで注文を入力してもらったりすることが可能です。レジ会計においても、注文内容が自動連携されるため、入力する手間がなくなります。

そのため、人材不足に悩んでいる店舗においては、特にメリットを実感できるでしょう。

飲食店におけるPOSレジ導入のメリットは、以下の記事をご覧ください。

参考記事:飲食店のPOSレジに必要な機能とは?おすすめのPOSレジも合わせてご紹介

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小売店

スーパーやコンビニなどの小売店におけるメリットとしては、レジ待ち時間を低減し、混雑時のレジの回転率の向上や在庫管理や集計業務の効率化などが挙げられます。

小売店では、特にキャッシュレス決済に対応可能なセルフレジの導入が進み、お客様自身が会計作業を行うという形が多く見受けられるようになっています。

 スーパーにおけるPOSレジ導入のメリットは、以下の記事をご覧ください。

参考記事:スーパーマーケットに必要なPOSレジを徹底解説

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美容院・サロン

美容院やサロンには、事前にWebサイトやアプリから予約してから来店することがほとんどであるという特徴があります。POSレジでは、予約管理や会計作業などを一貫して行うことができるようになるため、作業の効率化につながります。

また、顧客管理やクーポンの発行やDMの送信機能も付けることができるため、マーケティング施策への活用が可能です。このように、業務効率化だけでなく、店舗運営の改善においても幅広く利用できる点がメリットと言えるでしょう。

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クリニック

クリニックにおいては、電子カルテなどと連携させることで、会計業務をスムーズに実施できるようになります。

また、コロナ禍においては、感染症対策として非接触の対応が重要視されるため、周辺機器の自動釣銭機をつけることで、スタッフや患者のどちらのニーズにも応えることができます。

クリニックにおけるPOSレジ導入のメリットは、以下の記事をご覧ください。

参考記事:クリニックにPOSレジは導入すべき?導入メリットや必要な機能を徹底解説

POSレジ導入時のポイント

ここからは、POSレジを導入する際に押さえておくべき以下2つのポイントを解説します。

  • 導入目的を明確化する
  • 使いやすい機種を選ぶ

最大限効率的に運用するためにも、ぜひ参考にしてください。

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導入目的を明確化する

POSレジと一口にいっても、現在リリースされているサービスは実に多彩となっており、顧客属性の把握はもちろん従業員の勤怠管理までワンストップで行えます。

したがって、導入を検討する際は「目的を明確化する」ことが必要不可欠であり、自社のニーズにマッチしたものを選ばなければ、思うような効果は得られないでしょう。

たとえば、従業員の手間を減らして人件費を抑えたいのなら、棚卸しや締め作業が簡素化できる商品管理に特化したPOSレジがおすすめです。

一方、マーケティングを強化したい場合は、顧客属性だけでなく天候なども細かく設定が行えるサービスがマッチしています。

参考までに、ターミナル型POSレジは最も豊富な機能を備えているため、導入コストが気になる方は安価なリースも視野に入れてみてください。

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使いやすい機種を選ぶ

POSレジを選定する上では、機種の特性が自社のビジネスにマッチしているかどうかもきちんとチェックした方が良いでしょう。

具体的にスピード感が求められる飲食店なら、持ち運べて受注と同時に厨房へオーダーが送信されるタブレットPOSレジがおすすめです。

また、売上情報や在庫情報を緻密に管理する必要がある小売業であれば、高機能なターミナル型が適しているため、先ほど触れた導入目的とあわせて検討してみてください。

POSレジの選び方についてはコチラの記事でも解説しています。

参考記事:POSレジの選び方とは?業種別のPOSレジの特徴や専門レジをご紹介

まとめ

本記事では、POSレジ導入時のメリット・デメリット、また導入時のポイントについて詳しく解説しました。POSレジ導入の良い点だけでなく、リスクも考慮した上で自社への導入を検討することが大切です。

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記事の投稿者PROFILE

CASHIER カスタマーサクセス

藤原 貴雄

2014年11月入社。前職はインテリア販売を経験し、接客/営業のスキルを磨く。
前職で培ったスキルをベースにPOSレンタルの営業や各地方の物販運営業務などを経験。
2021年CASHIER事業としてチーム変更し、
現在はカスタマーサクセスのリーダーとしてチームを纏める役割を担っている。

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