以前はラーメン店や牛丼屋など特定の飲食店で利用が多かった券売機ですが、最近ではタッチパネル券売機の登場とともに活躍の幅が広がっています。
券売機を導入するには購入・リース・レンタルといった方法がある中で、最も手軽な運用が可能な方法がレンタル契約です。「試しに券売機を使ってみたい」「リスクの少ない方法で導入したい」という場合には、レンタル契約がおすすめです。
そこで、この記事ではレンタル契約で券売機を導入した場合のメリットや導入費用を解説します。
【今回のコラムをざっくりまとめると…】
この記事では、券売機のレンタルのメリットを紹介しています。初期費用を抑えながら導入できるため、短期イベントや試験的な導入に最適です。また、保守やサポートも含まれるケースが多く、運用負担が軽減されますので、下記の記事を参考にご検討してみてください!
券売機とは、お客様が自身で会計業務を行う機器です。ラーメン店や牛丼チェーン、温泉施設、観光施設などで幅広く利用されています。
よく似た機器にセルフレジがありますが、券売機が前払いである一方、セルフレジは後払いである点が異なります。そのため、飲食店には券売機、小売店にはセルフレジを導入することが一般的です。
ここでは、レンタルで券売機を導入するメリットを解説します。
レンタルで券売機を導入する場合、初期費用は無料であることが一般的です。
購入する場合には、初期費用は約50万円~が相場であるため、初期費用が無料になれば金銭的な負担を低減できます。
特に店舗オープンに向けた導入の場合には、設備費や人件費などの費用がかかるため、少しでも費用を抑えたいところ。レンタルであれば、券売機の初期費用にかかるお金を他の必要経費に回すことが可能です。
レンタルで券売機を導入する場合、所有者は提供メーカーであるため、減価償却する必要がなく特別な会計処理は不要です。
レンタルの場合、会計処理は月額利用料を経費として計上するだけで構いません。そのため会計処理にかかる時間も最小限で済むでしょう。
レンタルの大きなメリットの一つに、短期間での契約や途中解約が可能な点が挙げられます。
これからはじめて券売機を導入する場合、「自店舗に券売機が合っているかわからない」「選んだ機器が自店舗に適しているかわからない」など、実際に運用してみないとわからない点は多くあるでしょう。
レンタルであれば、そうした場合にも試用の意味合いで契約できるため、手軽な導入が可能な方法であるといえます。
ここでは、レンタル以外の導入方法として、購入・リースとの違いを解説します。
購入とは、券売機の代金を初期費用として支払い、自社の資産にすることです。以下に、レンタルとの違いをまとめました。
購入の場合、月額利用料はかからないため、長く利用すれば「初期費用+ランニングコスト」を合わせたトータルコストはレンタルよりも抑えられる場合もあります。
そのため、「すでにほしい機種が決まっている」「長く券売機を利用したい」といった場合には購入することがおすすめです。
リースとは、券売機提供メーカーではなくリース会社と契約し、券売機を借り受ける方法です。リースもレンタルと同様に初期費用は無料と設定されており、月額料金を支払うことが一般的です。
リースにおいて、「契約を締結する→メーカーが券売機を購入する→リース会社からメーカーに一括で代金が支払われる→顧客がリース会社へ月額料金を支払う」といった流れでお金を支払うことになります。
以下に、レンタルとの違いをまとめました。
レンタルとリースはよく比べられることもありますが、レンタルと比べるとリースの方が厳格なルールが設けられています。ただし、ランニングコストはリースの方が安価に設定されていることが一般的です。
そのため、「二店舗目を出店する際に、一店舗目と同様の機器を使用したい」「長く券売機を利用したい」といった場合にはリースを選択することがおすすめです。
ここでは、導入方法別に券売機の導入費用を解説します。
レンタル契約を締結した場合の券売機の導入費用の目安を以下にまとめました。
【初期費用】
【ランニングコスト】
購入した場合の券売機の導入費用の目安を以下にまとめました。
【初期費用】
【ランニングコスト】
リース契約を締結した場合の券売機の導入費用の目安を以下にまとめました。
【初期費用】
【ランニングコスト】
最後に、キャッシュレス決済券売機の導入事例を紹介します。
石川県加賀市の山中温泉街にある文化観光施設「加賀依緑園」では、オープンに合わせて券売機とPOSレジを導入し、それぞれの機器にキャッシュレス決済端末を連携しました。
運営面において、WEB管理システムの使い勝手の良さや月報や日報などの管理が見やすく、出力方法も非常に分かりやすい点に満足されていました。
タッチパネル型券売機の利便性や省人化には手ごたえは感じている一方、高齢のお客様は操作に苦戦している部分もあるとのことでした。そのため、早急に操作手順をわかりやすくするための取り組みを実施。現在も誰もが利用しやすい環境の整備を目指しています。
「加賀依緑園」の導入事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
豊洲千客万来に店舗を構える「中華そば豊洲勝本」では、「現金のイメージがあるラーメン屋でキャッシュレスだけの店舗運営に挑戦してみたい」という意向のもと、キャッシュレス決済対応のタッチパネル式券売機を導入しました。
完全キャッシュレス決済化に至った理由は、スタッフの人数を可能な限り削減するためでした。そのため、接客における業務工数を減らす取り組みの一つとして、キャッシュレス決済対応への会計方法を変更したのです。
「ラーメン屋=現金」というイメージが浸透していることに不安を感じつつ導入を開始したものの、現金希望というお客様はあまりいなかったことで、混乱やトラブルもなく運用を続けられています。
当初の目的通りに、ローコストでのオペレーションが可能になったことで、スタッフが2名いればお店がスムーズに運営できる状態を構築できました。
また、実際のお金を動かす訳ではないため、現金管理のリスクがなくなり、オープン準備と締め作業の時間が大幅に少なくなったことにも満足されています。
「中華そば豊洲勝本」の導入事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
この記事では、レンタル契約で券売機を導入した場合のメリットや導入費用を解説しました。
レンタル契約は、初期費用にかかる負担の低減やシンプルな会計処理、柔軟な運用が可能であるため、これからはじめて券売機を導入するという企業におすすめの導入方法です。
上記に一つでも当てはまる場合には、ぜひ一度お問い合わせください。