POSレジの導入を検討している企業のうち、「購入」と「レンタル」のどちらにすべきかわからないという企業も多いのではないでしょうか。それぞれの導入方法の特徴を理解することで導入にかかる負担を減らせる可能性があります。
そこで本記事では、レンタルPOSレジの導入検討者向けにPOSレジを購入・リースする場合のそれぞれのメリットや業者選定のポイントについて詳しく解説していきます。
【今回のコラムをざっくりまとめると…】
この記事では、POSレジのレンタルサービスについて説明しています。レンタルのメリットとして、初期費用を抑えられることや、最新機器を手軽に利用できる点が強調されています。また、メンテナンスやサポートが含まれているため、導入後の安心感も得られるとされています。ビジネスのニーズに応じた柔軟な選択肢を提供し、特に新規開業や規模拡大を目指す事業者にとって有益な情報が盛り込まれています。
そもそもPOSレジとは売上情報・顧客情報などの情報を収集できるPOSシステムを搭載したレジのことです。商品を販売する際に、バーコードスキャナなどで商品情報を読み取ることで売上情報・顧客情報などの情報を収集します。
POSレジの種類や機能といった基本的な知識については以下の記事をご覧ください。
関連記事:POSレジとは?種類や機能、選び方を徹底解説
POSレジの導入を考えている場合、購入だけでなくレンタルするという方法もあります。実際にPOSレジのレンタルに対する需要が高まってきており、レンタルのサービスを提供している専門の業者も多く存在します。
POSレジをレンタルするには、各POSレジメーカーのレンタルプランを確認しましょう。サービスプランはそれぞれ異なっているため、よく比較検討することがおすすめです。
POSレジを導入するにはレンタル以外に、購入・リースという方法があります。
購入はその名の通り、POSレジを購入して自社の管轄とする導入方法です。初期費用は高くなりますが、長く使用することでトータルのランニングコストは抑えられる傾向にあります。
また、自社の好きな製品を選べる他カスタマイズも自由に行えます。 一方、初期費用が高額になることや本体がアップデートした場合には買い替えなければいけません。また、メンテナンスも自社で行う必要があります。
購入のメリット・デメリットの詳細は以下の記事をご覧ください。
関連記事:POSレジは購入すべき?メリット・デメリットも徹底解説
リースはレンタルと同様にPOSレジ提供会社のものを借り受ける契約方法ですが、レンタルよりも長期的に借りることが一般的です。そのため、月額料金はレンタルよりも安い傾向にあります。
一方で、基本的に途中解約できないことに注意が必要です。また、審査を通過する必要があることから導入までに時間がかかる傾向にあります。
POSレジをレンタルで導入する場合のメリットについて解説します。
レンタルの最も大きなメリットに、初期費用を安く抑えられることが挙げられます。
月額料金がかかる代わりに、初期費用を0円で提供しているプランが一般的なため、導入の負担を低減したい方に向いています。
レンタルは短期で借り受けられるのが特徴です。解約する手続きも簡単なので、イベントなどで短期間だけレジを増やしたいといった場合にも手軽に導入できます。
どのタイプの機種を買えばいいか迷ってしまう場合は、レンタルを利用して試しに使ってみるのも一つの方法です。実際に使ってみることで購入を検討する際の参考になるでしょう。
レンタルの場合、POSレジの所有者は提供メーカーになります。 そのため、固定資産の対象にはならず税務上の処理にかかる手間を低減できます。
POSレジの減価償却や耐用年数などの会計処理については、以下の記事をご覧ください。
関連記事:POSレジの耐用年数ってどのくらい??購入とリースの違いについて解説
POSレジをレンタルした場合のデメリットについて解説します。
長期的に利用する場合には、月額料金を支払い続けることで購入・リースと比べてトータルコストが割高になる可能性があります。
そのため、長期利用の計画がある場合には、購入・リースと総合的に検討して判断することが大切です。
レジレンタルサービスでは、主に「簡易レジ」と「POSレジ」の2種類の機種が取り扱われています。
以下、それぞれの特徴と費用相場について詳しく説明します。
簡易レジは、基本的な会計機能を備えたシンプルなレジスターです。操作が容易で、現金の受け渡しやレシートの発行など、日常的な販売業務をサポートします。商品マスターの登録や在庫管理などの高度な機能は搭載されていませんが、その分コストを抑えられるため、小規模な店舗や短期間のイベント、催事などでの使用に適しています。また、コンパクトな設計のため、設置スペースが限られている場所でも活用しやすい点が特徴です。
簡易レジのレンタル費用は、レンタル期間や機種によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
ユニエイムでは、1週間あたり5,000円から簡易レジのレンタルを提供しています。
また、オー・ビー・エスでは、7日間で2,800円からのプランもあり、短期間のイベントなどでの利用に適しています。
これらのサービスでは、商品マスターの設定やレシート・領収証のカスタマイズなど、基本的な設定が無料で提供される場合もあります。
ただし、オプションサービスや配送費用などが別途発生する場合があるため、詳細は各レンタル業者の公式サイトで確認することをおすすめします。
POSレジ(販売時点情報管理レジ)は、販売情報をリアルタイムで収集・分析できる高機能なレジスターです。売上管理、在庫管理、顧客管理など、多彩な機能を備えており、店舗運営の効率化や経営戦略の立案に役立ちます。タッチパネル式の操作画面を採用している機種が多く、直感的な操作が可能です。
また、クラウドと連携することで、複数店舗のデータを一元管理したり、スマートフォンやタブレットを活用してモバイルPOSレジとして利用することもできます。
さらに、キャッシュレス決済端末との連携や、セルフレジ機能を搭載した機種もあり、顧客の利便性向上や人件費の削減にも寄与します。
POSレジのレンタル費用は、機種の性能や提供されるサービス内容、レンタル期間によって大きく変動します。一般的な相場は以下の通りです。
例えば、ユニエイムでは、タブレット型のPOSレジを1週間あたり45,000円からレンタルしています。
また、オー・ビー・エスでは、10日間で15,000円からのPOSレジレンタルプランを提供しており、短期間のイベントや催事での利用に適しています。
さらに、パワーエッジの「DealerShip」では、月額4,000円から利用可能なPOSレジシステムを提供しており、長期的な利用を検討している店舗にとってコストパフォーマンスの高い選択肢となります。
これらのサービスでは、クラウドサーバーの利用料やサポート費用が含まれている場合もありますが、初期設定費用やオプションサービス、周辺機器のレンタル費用などが別途必要となることがあります。
そのため、導入前に各レンタル業者の公式サイトや問い合わせ窓口で詳細を確認し、自店舗のニーズや予算に合ったプランを選択することが重要です。
レジレンタルには、利用目的や期間に応じて「短期利用向け」と「長期利用向け」の2つのタイプがあります。
短期利用向けはイベントや催事に、長期利用向けは店舗運営に最適で、それぞれ異なるメリットを持っています。
本章では、この2つのタイプの特徴や活用シーン、具体的なサービス内容について詳しく解説します。
短期利用向けのレジレンタルは、イベントや催事、ポップアップストアなど、一時的なニーズに対応するために提供されるサービスです。
このタイプのレンタルでは、期間が数日から数週間程度と短いため、利用コストを抑えつつ必要な機能を利用することが可能です。
例えば、簡易レジを活用すれば、会計業務を簡単に管理することができ、現場での作業負担を軽減できます。また、短期間の利用を想定しているため、機器の設定や設置が簡単で、初めての利用者でも安心して運用可能です。
さらに、サービス提供企業によっては、イベント専用のサポートや現地設置サービスを提供している場合もあり、利用者の利便性が高まります。
このようなサービスは、限られた期間の特定の目的に対応するのに非常に適しており、コストパフォーマンスに優れています。
長期利用向けのレジレンタルは、月単位や年単位での利用を想定したサービスで、新規開業の店舗や期間限定のプロジェクトなどに適しています。
このタイプでは、POSレジが提供されることが多く、売上管理や在庫管理、顧客データの分析など、店舗運営に必要な機能がフル活用できます。
また、レンタル費用は月額固定制であるため、初期導入コストを大幅に削減できるのが特徴です。多くのサービス提供企業では、ハードウェアの提供だけでなく、操作説明やサポート、クラウドシステムとの連携機能など、運用を円滑に進めるための包括的なサービスを提供しています。
さらに、定期的なアップデートや修理サポートが含まれているケースも多く、長期間利用する店舗にとっては大きな安心材料となります。このような長期利用向けサービスは、安定した運営を目指す店舗に最適です。
店舗の規模感や事業にも寄りますが、最初から購入するよりもレンタル契約の方が良い場合もあります。
ここでは、購入するのか、レンタルかリースで利用するのかを決めるポイントをいくつかご紹介します。
新しく事業を始める際に資金が十分にある場合は思いきって購入しても良いでしょう。最初に費用を全て払ってしまえばそれ以降の月額料金はかからないうえに、希望に沿った機種や端末を選びやすい導入方法です。
初期費用を少しでも抑えたいのであれば、レンタルをおすすめします。リース契約するには審査を受けなければならず、新規事業の場合は通らない可能性もあるからです。レンタルであれば審査も必要ないので、最初はレンタルから始めるのも一つの方法です。
最初の店舗の実績を元に審査も通りやすくなるため、2店舗目への移行はPOSレジをリース契約で使うことも可能です。
決まった期間だけ必要な場合はレンタルを利用するのがおすすめですが、リースではより端末の選択肢も広がります。
また、レンタルよりもリースの方が月々にかかる費用が安いことを考えると、リースを利用する方が結果的に費用を抑えられるかもしれません。経営が順調に推移してきたら購入を検討しても良いでしょう。
POSレジの購入だけでなく、最近はレンタルに特化したレンタル業者が数多くあります。
料金やサポート内容も業者によって違うので、目的と予算に合った業者を選びましょう。
レンタルといっても料金は業者によって異なります。たとえば、1ヶ月レンタルする場合、数千円で利用できる会社もあれば1万円以上かかることもあり、短期間のレンタルが可能であっても総額の費用には大きな差が生まれてしまいます。
「レンタル=安い」と決めつけてしまうと、思っていた以上に費用がかかることになるかもしれません。
そのため、金額に対してどこまで機能が備わっているかをしっかり確認しておくことが大切です。
しっかりとしたサポート体制が整っているかも大切なポイントです。サポートが不十分だと操作の仕方が分からなくなったり、機械が故障した際に営業に支障が出たりする可能性があります。
また、業者によっては事前の設置や使い方を教えてくれたり、リモートでも対応してくれたりするところもあります。
こうしたサポートを受けるには、月額料金を支払う必要があるのか、その都度オプションで追加料金を払わないといけないのかについても事前に確認しておきましょう。
購入やリースと違って、レンタルの場合は選べる端末の種類に限りがあるため、各業者がどのような機種を取り扱っているのかしっかりと確認する必要があります。
自店舗の運営にとって必要な機能を理解しておかないと、満足に利用できないだけでなく経営にも影響を与えかねません。
他店舗のデータ管理、電子マネーやQRコードにも対応できる決済端末が利用できるか、など業種によって求める機能は様々でしょう。
扱っている機種が豊富な業者であればその分選択肢も広がります。
POSレジの導入を検討する際、初期費用の負担や運用コストを抑えたい場合にはレンタルプランが最適な選択肢の一つです。特に、新規開業や短期間のイベント利用では、機器の購入にかかる高額な初期投資を避けながら、最新のPOSレジ機能を活用できます。
さらに、レンタルなら機器のメンテナンスやアップデートの手間がかからず、運用をスムーズに進めることが可能です。CASHIERのPOSレジレンタルプランなら、必要な機能を備えたPOSレジをリーズナブルな価格で利用でき、サポート体制も充実。導入後のトラブル時にも安心して運用できます。
まずはレンタルで使用感を試し、事業の成長に合わせて導入プランを見直すのも賢い選択です。レジの初期導入には、CASHIERのPOSレジレンタルプランをぜひご活用ください。
■以下の記事ではPOSレジを購入するケースについて解説しています。
POSレジの耐用年数ってどのくらい??購入とリースの違いについて解説
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