セルフレジを導入する企業が増え、小売店や飲食店、アパレル店においてもセルフレジを見かける機会が増えています。
今後、さらなる人手不足が懸念されている現代においては、将来の店舗運営のために、セルフレジの導入を検討することがおすすめです。しかし、「導入にどの程度の費用がかかるかわからない」という企業も多いでしょう。
そこで、この記事ではセルフレジの基本的な知識から導入費用の相場、導入費用を抑えるポイントなどを解説します。
セルフレジ(自動精算機)とは、会計作業のすべてもしくは一部をお客様自身が行うタイプのレジです。ここではまず、セルフレジの種類や導入するメリットといった基本的な知識について紹介します。
セルフレジは、主に以下の3種類があります。この記事ではフルセルフレジとセミセルフレジについてご紹介します。
各セルフレジの詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:セルフレジの種類は何がある?使い方やメリットを徹底解説
セルフレジを導入することで、以下のようなメリットが得られます。
これらを事前に把握した上で自社の課題が解決できるか照らし合せてから導入することで、従業員側・顧客側のどちらにとってもメリットが受けられます。
セルフレジのメリットやメリットを受けるためのポイントについては、以下の記事をご覧ください。
関連記事:セルフレジのメリットを理解しよう!店舗と顧客の双方に与える影響
ここでは、セルフレジの導入費用について解説します。
セルフレジを導入するには、どのような費用が必要になるのでしょうか。まず、導入費用の内訳は以下のようになっています。
これらの費用が必要になるため、導入時の初期費用だけでなく、運用においても費用がかかることを理解したうえで導入しましょう。
セルフレジの種類別の費用相場は以下のようになっています。ただし、POSレジ提供メーカーによって異なるため、あくまで目安としてご覧ください。
フルセルフレジ:1台約100万~300万円
セミセルフレジ:1台約100万~400万円
セミセルフレジは登録機と自動釣銭機をそれぞれ購入する必要があるため、フルセルフレジよりも高額になる傾向にあります。
保守費用の相場は、月額2万円程度~10万円程度となっています。
サポート内容によって大きく変わってくるため、必要なメンテナンス・保守があるかどうか見極めて契約することがおすすめです。
最低限のサポートでは、運用後に故障・不具合などのトラブルが発生した際に必要なサポートが受けられない可能性があります。どのようなメンテナンス・保守を提供しているのかについて事前に確認しましょう。
POSシステム利用費用の相場は、月額0~数万円程度となっています。
利用する機能やアイテム数、オプションを追加することで価格は変わってくるため、自店舗に必要なものかどうかを検討する必要があります。
セルフレジを必要台数そろえると高額な買い物になるため、導入を踏みとどまっている企業もあるのではないでしょうか。そこで、ここではセルフレジの導入費用を抑えるポイントを紹介します。
セルフレジを導入する方法には、購入・レンタル・リースの3つの方法があります。購入する場合には、初期費用として本体代金をすべて支払わなければなりません。その場合には一度に多額な資金が必要となります。
一方、レンタル・リースで導入する場合には初期費用0円で使用できるセルフレジもあるため、経営面での負担を大きく抑えることが可能です。どのような料金プランがあるのかは提供メーカーによって異なるため、初期費用を抑えたい企業の方は、レンタル・リースプランを確認すると良いでしょう。
補助金とは、国や地方自治体が主導する支援金です。原則、返済義務がないことから受給できれば導入費用を大幅に抑えられるでしょう。受給するには、補助金ごとの受給要件を満たしたうえで、審査に通過する必要があります。
補助金の中には、セルフレジの導入にかかった費用の一部を支援してくれる補助金が存在しています。
以下の記事で、セルフレジ導入に利用できる補助金を紹介していますので、あわせてご覧ください。
関連記事:POSレジ導入時は補助金を活用するべき!申請方法や注意点を解説
それでは、最後にセルフレジの導入費用以外に注意したいポイントを紹介します。
セルフレジはその性質上、お客様自身に操作していただくことになります。そのため、レジに詳しくない消費者であっても簡単に会計作業できるシンプルで直感的な操作性のセルフレジかどうかはチェックしておきましょう。
一般の方にも操作しやすいかどうかを確認するには、実機デモが可能かどうかを確認しましょう。実際に触って確認することで、セルフレジの操作性を事前に把握できます。
セルフレジを導入した直後には、初期設定や使用方法についてのサポートがあると安心です。また、運用後にも、不明点や不具合が発生した際にメールや電話で問い合わせられるかどうか、故障時の対応はどうなっているのか、というサポート体制についても確認しましょう。
以下の記事はPOSレジについての話ではありますが、メンテナンス・保守の参考に以下の記事もご覧ください。
セルフレジはどちらの形態であってもサイズが大きく、設置スペースに考慮しなければなりません。特に、セミセルフレジで登録機と精算機を別々に設置する場合には、その分のスペースも必要です。
セルフレジを設置することで、お客様や従業員の動線が妨げられてしまうことがあっては本末転倒です。導入する際にはセルフレジの種類や導入台数、お客様や従業員の動線と細かいところまで確認しましょう。
セルフレジを導入することで、企業側・顧客側双方に良いメリットにつながる可能性があります。そのためには、まず自社の予算内で、自社に適したセルフレジを導入することが必要です。
セルフレジの導入費用には、初期費用、保守費用、POSシステム利用費用があり、種類や導入方法によって費用相場は異なります。操作性やサポート体制などを確認するとともに複数のセルフレジメーカーから見積もりを取り、検討しましょう。
自社にとってプラスとなるように、多角的な面から検討したうえで導入することがおすすめです。