セルフレジの導入方法とは?期待できる効果や導入事例も解説 POSの基礎知識

セルフレジの導入方法とは?期待できる効果や導入事例も解説

2022/06/30

セルフレジとは、お客様自身が会計時のレジ操作の一部または全部を行うPOSレジシステムのことです。決済方法の多様化によるレジ業務の複雑化やコロナ禍での衛生面への配慮などを理由に、小売店や飲食店を中心に導入が進んでいます。

そこで本記事では、セルフレジの導入方法や店舗にもたらす効果、企業の導入事例について解説します。

セルフレジの導入方法

最初にセルフレジの導入方法を手順に沿って解説します。セルフレジのスムーズな導入にお役立てください。

STEP1:事前準備

セルフレジを導入する際は、事前に設置スペースを確保しておきましょう。セルフレジは有人レジと比較すると省スペースではあるものの、操作時に買い物カゴを置く場所など一定の空間が必要になるためです。スペースが狭かったり、動線が不十分だったりするとお客様から不満が寄せられる可能性があります。

また、運用マニュアルの作成もこの段階で行っておくと安心です。特に有人レジから無人レジに変更する場合は、操作性が大きく変わるため、FAQを作成するなど運用後のトラブル防止に努めましょう。

STEP2:セルフレジの選択

セルフレジは、お客様が行う作業に合わせて3種類に大別できます。

  • フルセルフレジ
  • セミセルフレジ
  • レジレス

フルセルフレジは、商品バーコードのスキャンから自動釣銭機へのお金の投入までを、すべてお客様が行うタイプです。また、セミセルフレジは決済のみをお客様が行うレジシステムで、商品バーコードのスキャンは店舗スタッフが行います。有人レジの周囲に決済専用の精算機が設置されている形が一般的です。さらに、店舗内に設置されたカメラで購入した商品を確認し、退店時に自動で決済をするものをレジレスと呼びます。

自店舗の顧客層や販売する商品に応じて、適切なセルフレジを選択することが重要です。

セルフレジについてはこちらの記事でも解説しています。
参考記事:セルフレジとは?概要からメリット・デメリットを分かりやすく解説

STEP3:見積もりの依頼

セルフレジを選んだら提供会社に問い合わせを行い、見積もりを依頼しましょう。店舗運営の課題やセルフレジの導入目的などを事前に整理しておくと、最適なプランを提案してもらえます。トラブル発生時のサポート体制やメンテナンス費用など、気になる点があれば積極的に質問しましょう。

STEP4:契約・セットアップ

納得できる提案を受けられたら契約手続きを行い、店舗にセルフレジを導入します。運用開始前のセットアップは、提供会社の担当者が行ってくれる場合と自社で行う必要がある場合に分けられます。サービスによって異なるため事前に確認しておきましょう。

セルフレジの導入により期待できる効果

セルフレジを小売店や飲食店に導入した場合、どのような効果を見込めるのでしょうか。ここでは、セルフレジの導入メリットを解説します。

回転率の向上

セルフレジを導入することで、「買い物カゴを受け取る」「お釣りを渡す」などレジ作業の手間を減らせるため、回転率の向上につながります。特にセミセルフレジの場合、時間のかかりやすい商品バーコードの読み取りはプロのスタッフが行い、その他の作業はお客様に任せられるため、レジ待ち時間の短縮が見込めます。顧客満足度の向上につながり、利用客の増加や売上のアップも期待できるでしょう。

キャッシュレス決済への対応

多くのセルフレジ機は、電子マネーやQRコード、クレジットカードなどの各種キャッシュレス決済に対応しています。現金以外の決済方法への対応が遅れている店舗でも、さまざまな決済手段をまとめて導入できるのがメリットです。幅広い決済方法に対応することでお客様の利便性が向上し、老若男女問わず利用してもらいやすくなります。

レジ業務の非接触化

セルフレジではレジ作業の多くをお客様自身が行うため、従業員との不必要な接触を避けられます。コロナ禍の影響でソーシャルディスタンスや非接触での接客を好む方が増えており、メリットと感じるシーンは多いでしょう。特にフルセルフレジの場合、商品バーコードの読み取りから支払い、袋詰めまでをお客様自身で行うため、大きな効果が期待できます。

人件費の削減

フルセルフレジを導入すれば、レジに配置する人員を減らせるため、人件費の削減が見込めます。特に、レジ専任のチェッカーやキャッシャーを雇用している店舗で効果的です。また、セミセルフレジを導入する場合も、回転率が向上することで少ない人員でレジ業務を回せるようになり、人件費を抑えられます。

精算時の人為的なミスの防止

セルフレジを導入すると精算作業を機械化できるため、ヒューマンエラーの防止に役立ちます。例えば、金額の入力ミスや釣り銭の渡し忘れなどを減らすことができ、レジ締めを行う際に金額が合わずに困る心配もなくなるでしょう。

このように、セルフレジの導入は企業とお客様の双方に良い効果をもたらします。

セルフレジを導入する際に考慮すべきポイント

セルフレジ導入のポイント

セルフレジは多くの会社が提供しており、どれを選ぶか迷ってしまうケースも少なくありません。そこでここでは、自社に適したセルフレジを導入するために考慮すべきポイントを解説します。

導入価格や運用コストは適切か

性能や提供会社によって価格差はあるものの、セルフレジの設置には一定の導入費用や運用コストがかかります。多機能な製品ほど価格が高くなるのが基本です。自社に必要な機能を事前に整理しておき、コストパフォーマンスに優れたセルフレジを導入しましょう。コストを抑えるには補助金や助成金を活用するのもおすすめです。

自社に合わせたカスタマイズは可能か

セルフレジの効果を店舗運営に最大限生かすには、自社に合わせたカスタマイズが必要です。例えば、自社ECサイトとのデータ連携や、倉庫管理システム(WMS)との連携による在庫管理の効率化などが挙げられます。企業や店舗ごとの異なるニーズに適切な提案をしてくれる会社を探しましょう。

導入後のサポートは充実しているか

セルフレジは、導入して完了ではありません。設置後も設定や運用に関する相談、トラブルのサポートが必要になる可能性があります。そのため、導入後のサポート体制も考慮して提供会社を選ぶことが大切です。

企業のセルフレジ導入事例

セルフレジの導入事例

近年ではレジの混雑解消やコロナ禍の影響もあり、セルフレジの導入店舗が増えています。ここでは、実際の企業のセルフレジ導入事例をご紹介します。

ユニクロ

アパレル大手のユニクロではICタグを活用し、レジに置くだけで商品を自動で読み取るセルフレジを導入しています。バーコードを読み取る必要がなくなるため、すべての作業を利用客に行ってもらうことができ、レジに配置する人員の削減や非接触化に役立っています。

セブンイレブン

大手コンビニのセブンイレブンでは、2020年9月よりセミセルフレジを導入しています。商品バーコードの読み取りを従業員が行い、決済は利用客に行ってもらうことでレジの混雑解消を実現しました。今後は、2025年までに買い物客が自ら商品を読み取るようシステムを改修し、さらなる業務効率化や人手不足の解消につなげます。

西鉄ストア

スーパーマーケットの西鉄ストアは、多くが駅近の好立地に店舗を構えており、ピーク時のレジの混雑に課題を抱えていました。そこで導入したのがセミセルフタイプのPOSレジです。レジ2台と精算機3台を設置することで、レジ待ち時間の短縮やレジ台数・チェッカーの削減を実現しています。

くら寿司

回転寿司チェーンのくら寿司は、店員を介さずに支払いができるセルフレジを導入しています。入店時に発券されるバーコードを読み取り、お客様自身で支払いをしてもらう仕組みです。くら寿司ではすでにセルフ案内サービスを導入しているため、店員とほとんど接触することなく入店・飲食・決済が可能です。

まとめ

セルフレジの導入は、店舗運営にさまざまな効果を与えます。混雑時の行列や衛生リスク、人件費の増大などに課題を抱えている場合は、セルフレジの設置がおすすめです。自社に必要な機能や導入方法を理解した上で、最適なセルフレジを選択しましょう。

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