POSレジの導入費用は機能性や提供会社によって大きく異なります。また、店舗の業種によっても必要なPOSレジの種類や機能は変わるため、予算の検討を難しく感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではPOSレジ導入にかかる価格相場や必要な周辺機能、安く抑えるポイントなどを解説します。
【今回のコラムをざっくりまとめると…】
この記事では、POSシステムの価格帯について解説しています。初期導入コストは機種や機能によって異なり、数万円から数百万円まで幅があります。また、導入後の保守費用やサポート料金も考慮する必要があります。各店舗に合ったシステム選定が成功の鍵となります。
POSレジ(Point of Saleレジ)は、商品の販売時点でデータをリアルタイムに管理できるシステムを搭載したレジのことで、従来のレジとは違い、単に会計を行うだけでなく、
販売データや在庫状況、売上の動向などを自動的に収集し、管理できるメリットがあります。
商品をスキャンするだけで金額の計算はもちろん、その商品の売上情報が自動的にシステムに反映されて、
このデータをクラウド上に保存するため、複数の店舗を運営している場合でも、すべての店舗の売上や在庫状況を一元管理することができます。
また、販売データを基にしたお客様の購入履歴や人気商品の分析も可能で、販売戦略の考察や在庫補充のタイミングをサポートしてくれます。
もちろん、キャッシュレス決済にも対応しており、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などさまざまな支払い方法を簡単に処理することも可能です。
これにより、お客様の利便性を高めるだけでなく、レジでの作業時間が短縮されるため、レジ待ちの時間が減り、スムーズな店舗運営を目指すことができます。
さらに、自動で在庫管理ができるため、過剰な在庫や売り切れのリスクを減らすこともできるようになります。
無駄な経費が削減され、業務の効率化が進み、店舗の満足度向上や他店との差別化を図れるようになるため、今の時代POSレジは店舗運営に欠かせないものとなっています。
POSレジは、単なる会計機能だけでなく、さまざまな業務を効率化できる多機能システムを持っています。
商品スキャンによって金額を自動計算するだけでなく、顧客データの収集にも役立ち、お客様の購入履歴を基にしたマーケティング活動や、リピーターに向けた特典の提供など、お客様ごとのニーズに合わせたサービスの展開にも繋げることができます。
また、POSレジの導入によりスタッフの作業負担が大幅に軽減されるため、商品の価格を手入力する必要がなくなり、打ち間違いや計算ミスのリスクがなくなり、売上管理の精度がアップします。
さらに、特定の商品がよく売れる時間帯や曜日などのデータを活用して、最適な人員配置や仕入れを計画ができるようになるため、無駄な業務を省き効率的な店舗運営をサポートしてくれます。
POSレジはキャッシュレス決済をはじめ、さまざまな決済手段に対応しているため、お客様が自分の好きな支払い方法を選べる便利さもあります。
これにより、店舗は多様な客層に対応でき、満足度向上に繋げることができるわけです。
POSレジの基本機能や特徴を紹介しましたが、実際に導入することによるメリットもたくさんあります。 そこで、POSレジ導入による代表的なメリットを紹介していきますので参考にしてみて下さい。
【業務の効率化】
POSレジは、会計作業や在庫管理を自動化するため、スタッフの手間を大幅に削減することで、接客や店舗の運営に集中でき、業務効率の向上を目指すことができます。 また、販売データの自動集計によって、売上分析も瞬時に行えるため、運営戦略に役立てることも可能になります。
【在庫管理の精度向上】
POSレジは、売上に応じて在庫数を自動で更新することもできます。 そのため、売り切れや過剰在庫のリスクを減らし、最適な在庫管理が可能になります。 また、リアルタイムで在庫状況を確認できるため、発注のタイミングを逃さず、無駄な在庫を抱えるということもなくなります。
【顧客満足度の向上】
POSレジは、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など多様な決済手段に対応しています。 これにより、顧客は自分の好きな方法でスムーズに支払いができ、ストレスのない買い物をおこなうことができます。
さらに、販売データを基にお客様の購入履歴を把握し、個別のプロモーションやサービスを提供することも可能になります。
主なPOSレジのタイプである、パソコン型・タブレット型・ターミナル型・モバイル型・自動釣銭機におけるそれぞれの初期費用の相場を紹介します。
パソコンにPOS用ソフトウェアをダウンロードして利用するタイプのPOSレジです。
パソコンとPOSレジの機能をもたせられる一方、レジとして使用するためにバーコードリーダーやカードリーダー、キャッシュドロアなどの周辺機器の導入が必要です。
パソコンがある場合には初期費用がかからずに導入できます。月額料金の相場は約5,000円~3万円であるため、すぐに導入することも可能です。
タブレットにPOS用アプリをダウンロードして利用するタイプのPOSレジです。
コンパクトで使用しやすい一方、パソコン型POSレジと同様に会計機能をもたせるには周辺機器の導入が必要です。
タブレットがある場合には、初期費用はかからずに導入でき、月額料金の相場は無料~約2万円ですぐに導入することも可能です。
POS専用の機能を搭載したレジのことで、いわゆるPOSレジとしてイメージされるのはこのタイプのレジです。
高性能でカスタマイズ可能な一方、導入コストが高額になることが一般的です。
レジと一体型であるため、初期費用は約50~100万円と高額になりやすく、月額費用は約1万円以上かかってくるでしょう。
モバイル型POSレジは、スマートフォン型の最小サイズのPOSレジです。
手のひらサイズのため持ち運びに適しており、キッチンカーや屋外イベント時にも重宝されています。
基本的に初期費用はかからずに導入でき、月額料金の相場は無料~約2万円ですぐに導入することも可能です。
ただし、パソコン型同様にレジ機能を使用するための周辺機器の購入が必要です。
自動釣銭機とはPOSレジの周辺機器の一つで、お金を投入すると自動で釣銭を払い戻してくれる機器のことです。
自動釣銭機付きPOSレジの初期費用相場は約100~150万円です。
POSレジは店舗運営に欠かせないツールですが、その導入費用が気になる方も多いのではないでしょうか? 初期投資を抑えつつ、効率的に運用するためには、主に下記の5つのポイントを押さえておくことが重要です。
POSレジの価格を安く抑えるために、この5つを参考に具体的なポイントを紹介していきます。
必要な機能・オプションを選定することで、価格を最低限に抑えられます。
そのためには自店舗の現在の状況を分析し、課題を明確にしましょう。
そうすることで、どのような機能・オプションが必要になるかが見えてきます。
POSレジの導入が補助金や助成金の受給要件に当てはまる場合があります。
補助金や助成金は、国や地方自治体が管轄している公的な資金で、受給できれば原則として返済不要です。
そのため、予算に悩んでいる場合には補助金や助成金を検討することもおすすめです。
レンタルやリースを検討することで価格を抑えられます。
特にリースの場合には月額料金もレンタルより低額になっている場合が多くあります。
ただし、長期契約する場合にはトータルコストで考えると購入した方が安くなる可能性もあります。
新品のPOSレジにこだわらず、中古品やアウトレット品を選ぶことで、初期費用を大幅に抑えることが可能になります。
中古品でも十分に機能を発揮するモデルが多く、信頼できる業者から購入すれば安心して使用することができます。
また、不要な高機能機種を避け、シンプルで使いやすいモデルを選ぶこともコスト削減に繋がります。
複数の店舗でPOSレジを導入する際は、一括契約を検討すると費用が抑えられることがあります。
同じPOSレジを複数台導入することで、メンテナンス費用の割引が適用され、運用面でも統一されたシステムで効率化を図ることができるようになります。
また、導入時のトレーニングやサポートも一括で受けられるため、長期的なコスト削減に役立てることもできます。
POSレジの導入は、今やほとんどの店舗運営に欠かせないものになっています。
売上や在庫を管理するだけじゃなく、お客様へのサービスを向上させるためにも、POSレジのシステム選びはとても大事と言えます。
ただ、導入にはそれなりに費用がかかるので、ちゃんとした資金計画を立てておくことが必要になります。
POSレジを導入する方法は、主に「購入」「リース」「レンタル」の3つがあり、それぞれにメリット・デメリットがあり、店舗の規模などによって最適な方法は変わってきます。
「購入」であれば、初期費用は高めですが長く使うならランニングコストが抑えられる可能性が高いですし、好きなタイミングで自由に機器を使えるというメリットもあります。
「リース」なら毎月の支払いが少額で済むため、初期費用を抑えたい人には最適ですが、長く使うと結局高くなることもあります。
「レンタル」は短期間のイベントや期間限定の店舗に便利ですが、長く使うなら逆にコストがかさむかもしれません。
また、POSレジの価格は業種によっても変わってきます。
飲食店なら、テーブルオーダー機能がついているものなど、特殊な機能が求められるため高価になることが多いですが、その分業務がスムーズになり、売上に直結するメリットもあります。
一方、小さな小売店なら、基本的な売上や在庫管理ができるもので十分な場合もあります。
そこで、ここでは「購入」「リース」「レンタル」それぞれの特徴と、どんなメリット・デメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
POSレジを購入する最大のメリットは、初期費用を一度で済ませられる点で、長期的に使うことで最終的にコストが抑えられます。
また、購入したレジなので、カスタマイズや機能追加が自由に行える点も魅力と言えます。
故障した場合もサポートによる迅速な対応がおこなわれ、安定したシステムの運用も可能になります。
ただ、購入の初期投資は高額になる場合が多く、メンテナンスや機器のアップグレードには別途コストがかかります。
また、事業の変化や最新のシステムなどにすぐ対応しづらいデメリットも出てきます。
リースの場合、毎月の支払いで最新のPOSレジを使用でき、初期投資を大幅に抑えられます。
資金が限られたスタートアップや小規模店舗にはリースから始めるのがおすすめと言えます。
また、リース契約にはメンテナンスやサポートが含まれていることが多いので、故障時でも安心して利用できるところがメリットと言えるでしょう。
ただ、長期間リースを利用すると総コストが高くなる場合があり、契約期間中に解約することが難しいため、事業が変わる場合には不便になることがあります。
レンタルは、初期費用をほとんどかけずにPOSレジを導入できます。
短期間のイベントや季節限定店舗での運営にはとても便利で、メンテナンスやサポートが含まれることも多いため、故障時の対応もスムーズなところがメリットと言えます。
しかし、長期間使用するとトータルコストが高くなることがあり、使用できる機器の選択肢が限られる場合や、レンタル期間終了後に返却が必要なため、カスタマイズ性に制限がある点がデメリットと言えるでしょう。
POSレジを選ぶ際、価格だけでなく、他のポイントにも目を向けることが大切です。 ここでは、価格面以外で特に注目すべき4つのポイントをご紹介します。
これらのポイントを押さえれば、長期的に満足できるPOSレジを選ぶことができます。
導入後、実際にPOSレジを扱うのは店舗スタッフです。
扱いが難しく、店舗スタッフに負担をかけてしまってはPOSレジを購入する意味がなくなってしまいます。
操作性はシンプルか、使いやすいインターフェースかどうかの見極めは必須といえます。
操作説明がなく、表示を見て直感的に使用できるかを確認してみましょう。
導入に不安があれば、より店舗スタッフの負担を軽減するためにも導入におけるサポートが充実している会社を選ぶと良いでしょう。
導入後、運用を続けるうちに、追加したい機能やオプションが出てくるかもしれません。
たとえば事業の拡大や店舗数や規模が増大したときなどです。
また、近年急速に拡大したキャッシュレス決済など、外部的要因によっても拡張が必要になる場合もあるため、柔軟な対応が可能かどうかも考慮して選択しましょう。
のちほど、業種別に追加すべき機能やオプションについて解説しますので、あわせて参考にしてください。
POSレジを効果的に運用するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
誰が、どのように運用するかを決めておき、不具合があったときの対応についても確認が必要です。
また、購入・リース・レンタルといった導入形態によっても保守の内容は異なることも覚えておきましょう。
業種ごとのPOSレジの選び方については、以下の記事もあわせてご覧ください。
POSレジに追加するべき周辺機能 POSレジは基本機能だけでも使用できますが、周辺機能やオプションを追加することで、より効率的に業務を行えるようになります。
ここでは、業種ごとにおすすめのオプションをご紹介します。
飲食店では注文を受ける場所、料理を作る場所、会計をする場所がそれぞれ異なる場合が多いこともあり、注文のシステム化が求められています。
たとえば、注文を口頭や紙で伝達することで注文ミスや漏れが発生したり、導線が混雑することによって業務が滞ったりします。
また、メニューや顧客の分析をしようにも、集計から手動で行うことは大変な手間でしょう。 課題を解決するために、以下の周辺機能の追加がおすすめです。
飲食店のPOSレジ導入に関する詳細は、こちらの記事でも解説しています。 参考記事:飲食店のPOSレジに必要な機能とは?おすすめのPOSレジも合わせてご紹介
クリニックでは、通常の会計と異なる複雑な計算が必要となります。
さらに、多くの患者が何度も来院するため、カルテや会計情報などの顧客情報をまとめて管理できる一元的なシステムが求められてきました。
課題を解決するために、以下の周辺機能の追加がおすすめです。
クリニックのPOSレジ導入に関する詳細は、こちらの記事でも解説しています。
小売店では、店内に多くの商品を陳列し、一度に多くの消費者が購入に訪れることがあるため、在庫管理の簡易化やレジ業務の効率化が求められてきました。
課題を解決するために、以下の周辺機能の追加がおすすめです。
また、近年注目されているオフラインとオンラインを融合させた顧客体験を、スマホを用いた機能でサポートできる場合があります。
たとえば、スマホで商品をスキャンすることで、店内のどこにいても会計ができるスマホレジやスマホで事前に商品を購入し、店頭で商品を受け取る店頭ピックアップなどが挙げられます。
新しい顧客体験の提供を検討されている小売業の方は、「CASHIER OMO」をご覧ください。
またアパレル店舗のPOSレジ導入に関する詳細は、こちらの記事でも解説しています。
美容室・サロンでは、顧客のうち多くがリピーターです。
またほとんどが予約制であることが特徴であるため、以下のような機能の追加がおすすめです。
美容室・サロン向けのPOSレジに関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
ここまで、POSレジの基本機能や特徴、メリット・デメリットなどを紹介してきましたが、POSレジを導入するなら「キャッシャー」を強くおすすめします。
キャッシャーは、売上や在庫をリアルタイムで管理できるので、顧客の購入履歴を分析しながらより効果的な販売戦略を立てることができ、データはクラウドで管理されているため、複数の店舗があっても情報を一元管理できるのが大きなポイントと言えます。
また、キャッシャーはサポート体制も充実していて、何かトラブルが起きたときでも、すぐに対応が可能です。
カスタマイズの幅も広く、業種に合わせた設定ができるので、ビジネスの成長に合わせて使い続けられる点もポイントです。
このことからも、POSレジを導入するなら「キャッシャー」をぜひおすすめします!
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